『夢』で逢うのは、苦しいものだ
※同性愛表現がございます。
☽『もうすぐさ もうすぐ契約が切れて いただいた代償は全部私のものになるのさ――』
『ぜんぶ ぜんぶ 私のものだよ』
あの時、優しい言葉で声をかけた女性。 僕をバートのもとへ導いた女性。
僕の言葉と引き換えに
・・・でも、これはいつか覚める「夢」。永遠に傍にいることはかなわない。
そうだと知った今、僕はどうすればいい? 愛を紡げない今、彼に何をつたえればいい?
そもそも、この夢が覚めるのはいつ? 数年後?数か月?それとも・・・
・・・(明日?)
考えただけで恐ろしい。震えが、涙が止まらない。 一分でも、一秒でもいい。あの人の傍にいたい。
その一心で、あの人のもとへ滑りこんだ。僕に気づいて目を覚ました。
「...悪夢でも見たのか?」
『あの人』の言葉は、確かに悪夢だった。でも、それ以上に
このもどかしさが、僕にとって一番の悪夢だった。
(だから このまま―――。)
☽こちら【illust/54519857】がおきてすぐごろになります。一応読み切りです。ちなみにこの後慰めてもらって一緒に寝ます(笑)
バートさんの記憶解放に関係するものではありません。
大好きなバートさん【illust/53636455】お借りしました。
2016-01-23 13:30:38 +0000