こちらの素敵企画【illust/50050950】に最終期も参加させていただきます!
◆ベルタ・ミルグロイム・マクリル
<19歳/167cm/一人称:わたし/二人称:あなた>
【強靭:0 知能:190 器用:5 機敏:5 幸運:300】合計500Pt
前国王:ギムレット【illust/54139091】
先代絆/神隠しの国【桜花】 代表:朽葉さん:【illust/54103091】
「父様は結局、死者にしか興味はないのだもの……それなら、わたしは……ふふ……
父様が教えてくださったあの棺の中の遺体。ねえ、父様。父様はどうして彼女の名前をわたしにつけたの?」
「……母様……いつも強く優しかった母様…どうして母様が消えなければいけなかったの……?
わたしも消えてしまえば……」
高い魔力を持つ魔術師であり、女王。母から賜った別名があるが家族にしか教えていない。
普段はおしとやかなものの、性格は豪胆かつ勇敢。しかし、その一方で依存心が高く、愛されたがり。
幼い頃は明るく無邪気な少女だったが、母が消えてから、人が変わったように死体に執着し続ける父の姿を見て、自身も棺の中の遺体に興味を示すようになる。
髪の色と瞳の色。棺の中に遺されていた日記と、小さな青い花の種子。
そして彼女は考えた。たったひとつ、ほんとうに愛される方法を。
◆グラムエルムについて
“――その国は、愛しい人に、もう一度逢えるという”
とある島の谷底の国「グラムエルム」。国の中央に時計塔と教会を持つ。
信仰の対象は初代女王。 死者の肉体の一部を媒介に、泥人形に幻覚をかけ、生者にとって都合の良い「死者」を映し出す楽園。香水で全てをごまかし、夜の闇で彼らが死者であることを隠す、偽りの楽園。しかし、幻想は永遠には続かない。
この国で幸せな夢を見続け亡くなったものたちはすべて、国の魔力補給のための養分とされていた。
止まっていた時間。前国王の自死により時計塔の鐘が鳴り響き、本当の死者が目覚めると、優しい幻想はすべて真実へ変わる。
崩れ落ちる土塊。奪われる記憶。かつて愛した者は、もはやただの腐肉。立ち込める異臭。もう、誰かすら覚えてはいない物体。真実は狂気へとその姿を変えていく。動乱。悲鳴。かつて愛した者たちを打ち壊す人々。
「今までだってそうして愛していたのに」
穏やかな笑みを浮かべる少女は、初代女王とよく似た顔をしていた。
「ああ、これでようやく、ようやく貴方に会える……ルドルフ。わたしは貴方を決して忘れたりはしない」
棺いっぱいに詰め込まれた青い小さな花たちを抱きしめ、彼女は笑った。棺の中に、もう死者はいない。
“――その国は、愛しい人に、もう一度逢えるという”
そうして、乙女ベルタは、再び歴史を繰り返す。何度だって、彼女が作り上げた「彼」を忘れるまで。
≪とある抜け落ちたページ≫
果たして、彼女はどちらの<ベルタ>だったのだろうか。
今となってはもう、知るすべはない。なぜなら彼女は――<ベルタ>になってしまったのだから。
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◆絆について
ビビッと来ましたらお気軽にご連絡ください。最終期に限り、恋愛関係のお話を頂いても片思いになってしまう可能性が高いです。アフターは参加予定です。
◆グラムエルムへの所属について
旅人の長期滞在は体調不良を引き起こすので、オススメできません。
国民になるには、以下の3つの条件があります。
・大切な人を亡くしていること
・亡くなった人の肉体が僅かでも残っていること
(そしてそれを持ち込んでいること)
・愛する者がいる限りは、グラムエルムからでないこと
この3つの条件を満たせば、新規の国民は歓迎します。
王自ら祝福の儀式を行い、再び喪ってしまった愛する人と過ごすことができます。
但し、その時間は決して永遠ではありませんし、死者を蘇生しているわけでもありません。
また、代償として、祝福が解けたとき、愛した人に関わる記憶全てを失います。
愛した人とグラムエルムから出ようとしても、祝福は解けてしまうようです。
――夢から醒めたとき、隣にあるモノは……
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なんとか完走に至りました。これまでご縁をいただいたひがや様、KATE様、くらきしろ様、墓野様、紅茶様、本当にありがとうございます。
何かございましたら各種ツールよりご連絡いただければ幸いです。
2016-01-20 13:43:50 +0000