「俺が見たいのは『明日』だ」
お邪魔いたします
千国大河◆illust/50050950
◇黒の歴史書「黒表紙の皇帝伝」
<< 宵明けの国【ソムニウム公国】 >>
<名も無きレガリオ>
[500pt]▷[強靭:300/知能:100/器用:5/機敏:50/幸運:45]
素敵なご縁をいただきました!
◆絆 シシルール・ベルセコルダさま[illust/54703323]
その「青色」は風のように現れた。
揺れながらも、染み入るような、その言葉に強く背中を押される思いがして……一つの波のような人。
気付けば差し出されたその手を取っていた。父が俺にくれた、最初で最後、一度きりの潮だと思った。
この人は治まった末で、辺鄙な外れの肌寒い土地に一つ家が欲しいと言う。
こんなに欲のない、さりげのない人がいるのかと感心した。
俺が薄汚れた路地で育ったからだろうか。それともこの澱んだ国の外にはこんな人が沢山いるのか……。
ともあれ任せられる。この人の手腕は確かなものだ。
どうやら俺は国のことになると前のめりに熱が入って、周りを見る目を欠く。この人はいつでも冷静だ。
俺にない視点の意見はいつも新鮮で、とてもいい刺激になっている。この国は変われる。
「先生」と呼ぶと、少し気恥ずかしそうに笑った。少し子供らしさを見た。
何かを気負っているような、張り詰めたものを感じていたから、この人は、この人は……―――。
父を亡くしたと言う。詳しくは聞かなかった。おぼろげで理不尽な背中を、誰もが憎めと言った。
先生も恨まなかったという。同じ血は流れていなくても、俺たちには等しく父だった。
この人は変な事を言う。
今まで嘘を吐いていたのだと。また、揺らいでいる。風が、この人の立つ場所を攫いかけている。
「先生! 見てください、この国を!この20年で、こんなに変われたのです、すべて先生のおかげです!」
「先生?」
「まず俺は、貴女に怒らねばなりません。けれど、それはできなくなりました。
貴女は…先生は、確かにその都市で生まれ育ち、そしてこの国で俺を宰相として支えてくださった。
それは変えようのないこと。この日々は嘘ではありません……だから、ありがとうございます」
「打ち明けてくれたこと、嬉しかった」
「はは…、貴女はなんだか、臆病な、子供のような人ですね」
「さあ、先生、どうか共に見てください。これが、俺達の築いた国です」
「まだまだこれから始まるって言ったほうがきっと良いんだけど……もう、大丈夫だから」
「また遊びに行きます、先生」
「俺の名はレガリオ。この国の王です」
◇前期:ミラ=シュエイ[illust/54085281]
前期絆: 魔剣アンバーディニア[illust/54025083]
「むかし、腰に携えていたあの剣を欲しいとねだったことがあったっけ」
「あの背中を、よくは覚えていない。ただ、最期のあの日、初めてあの人が泣いたのを見た」
「人はあの人を傀儡と言った。傀儡にしては……随分とよく笑う、熱心な…父親だったな」
◇宗主国:シルヴィルム[illust/54366175]
「救いを、あなたに光を……。貴方のことが、俺は好きだったのかもしれない」
◇絆について
前向きなご縁も後ろ向きなご縁も歓迎しております。
当キャラが王となるためのきっかけになっていただける方や、協力してくださる方だと嬉しいです。
恋愛より王になること優先の人間ですが、それでも良ければ恋愛関係も募集します。
関係によって当キャラが「嘘」を吐くことになる場合には当キャラはバッドエンドを迎えることをご留意ください。
なるべく3日以内のメッセージ返信を心がけますが、
私情により今月末までログイン率が下がるため、レスポンスが多大に遅れる恐れがございます。
◇所属について
国の雰囲気が変わりつつありますがお気に召したらお気軽に!
◆前期まで絆の関係をいただいた、
原罪の聖女さん/101さま、ディメリアさん/蛇人さま、爛火さん/くべさま、
シヴァルシュエさん/かこいさま、アンバーディニアさん/微温湯さま!
こんな家系が完走できたのもみなさまのおかげです、本当にありがとうございました!
◇問題点・不備などあればご指摘ください
素敵な素材をお借りしています。
2016-01-20 13:37:46 +0000