ひめ「それって確か、3年くらい前に地球に侵略してきたガイゾックと戦って、壊滅させた神ファミリーのロボット、ザンボット3に合体するロボット内の一体だよねえ?」 ブルー「ああ、他の2機はガイゾックとの決戦の際に特攻してパイロットも失われたが、そのザンボエースのパイロットの少年と神ファミリーの非戦闘員だけは、何とか生き残ったそうだよ」 リボン「聞けば彼は、やっとの思いでガイゾックに勝利しても、機体の修理が終わってすぐに幻影帝国や様々な勢力との戦いに身を投じたそうです。連邦軍やカラバと共に…」 めぐみ「そっか…これまで新聞で読んだ程度しか知らなかったけど、そんな凄い戦いをしてきたんだね…たぶん私より年上だろうし、失礼のないようにしなきゃ!」ダッ ひめ「ちょっ、めぐみィ!?」 リボン「仕方ないですわね…ひめ、突っ走りがちなめぐみに続きましょう」 そう言ってひめを引っ張るリボンであった ひめ「ちょっ、ちょっと!えええっ!?ってか、そんな戦いを経験した男の子なんて…怖い人だったらどうしよう~!?」 少し前、駿河湾の近郊の漁村の家にて― 神勝平(15歳)「それじゃあ母ちゃん、行ってくるよ」 神花江「気を付けて行ってらっしゃいね…あんたの事だからまた無茶するだろうけど、ちゃんと帰ってくるんだよ?」 勝平「ああ、わかってるって。それじゃあ、行ってきま~す!」タタタ… 花江「ハア…あれから3年も経つのに、まだ戦って…あの子ったら無理してるんだろうねえ…」 そして現在―町の近くの浅瀬にて 勝平「くらえっ!こんにゃろう!」ドガ!バキイ!ドッゴオ! ザンボエースの右フックと左膝蹴りがタコ型サイアークに命中。さらにオルテガハンマーも脳天にくらわす!だが反撃とばかりにサイアークのタコ足がザンボエースに絡みついてくる 勝平「この野郎!いつぞやのメカブーストみたいなタコ足なんかしやがってよお!」 ザンボエースがその足を引っ張って引き抜こうとする―が、うまくいかない 駆けつけてきた香月真吾「ザンボエースが…勝平のやつ、ピンチじゃねえかよお!」タタタ… 市民A「ああ…ザンボエースが…」 女の子A「ママァ、あのロボット助けれないの!?」 市民B「そうは言っても、私達ではどうしようも…」 ミチ「ああ…このままじゃ、勝平が!」 さらに触手は締め上げてゆく… 男の子A「頑張れ~!負けるな兄ちゃ~ん!」 勝平「ちくしょう、これじゃ動けねえ…助けはまだこねえのかよお…」 弱気気味の勝平…だが 勝平「け、けど…宇宙太も恵子もいない今!俺が戦わなきゃ誰がみんなを守るってんだよォ…!!」 …ガシ!ブオンブオンブオン!ギュオオオー!! 勝平「うおおお~!!」 ブンッ!…ドッシ~ン!!(大雪山おろし張りのスクリュー投げ!) 勝平「ふーう、何とかなったぞお」 男の子A「わー、やったやったーあ!」 それをモニターで見る花江「はあ、ヒヤヒヤさせるねえあの子は」 香月「へえ、あいつもやるじゃないか」 花江「あら、香ちゃん来てたの?」 香月「おばさん、ちょいと地下基地使わせてもらうぜ」 花江「どうするんだい?」 香月「あいつをサポートしてやるのさ…一応訓練はしたから、ちょっとは!」 * 勝平「さあて、こいつをどう料理するか…深い所に行ってもさっきみたいに墨で煙幕張ってくるし、離れれば墨の弾を撃ってくるし…それに近づけばまた絞められちまう…それに今はマグナムもない…どうすればいいんだ?」 香月(通信)「勝平!聞こえるか?」 勝平「香月か?そんなとこからどうしたんだ?」 香月「お前のサポートに来た。とりあえず今は基地の前まで戻れ!マグナムを射出する!」 勝平「ありがてえ!やっこさんが態勢を立て直そうとしてる今の内に、装備させてもらうぜ」 ガシイン、ガシイン… 香月「よおし、来たな。このスイッチで…射出!」バシュー! 勝平「やあ来た、ザンボ・マグナムのホルスターだ」 ガシイン、ジャキイン 勝平「お?ちょうどあいつも来やがったか…くらえっ!」 ガキュウ!ガキュウン! サイアーク「サイイッ!」 銃撃を受けて悶えるサイアーク。だが… ドンドン! 勝平「うわ、危ねっ!」 飛んできた墨弾をひらりとかわすザンボエース。さらに反撃に… 勝平「グレネードランチャー!」ガシュ、ドゴオ! 射出されたグレネードがサイアークの顔面に直撃! 香月「よし、いいぞお!…ん?」 今度はサイアークが震えだした。すると… ドドドドシュッ!(墨弾連射) 勝平「うわあ!めちゃくちゃ撃ってきた!」 何とかかわそうとするザンボエースだが、いくらかくらってしまう 勝平「くっそ~、一難去ってまた一難ってやつかよお!」 香月&花江「か、勝平~!」 汗を垂らしながら(何とかしなきゃ)と考える勝平―その時 キラン…ギュオオオ! キュアラブリー「ラブリーっ!ビームッ!!」 キュアプリンセス「プリンセスボールッ!」 ズビュオ!ドギャア! 上空からキュアラブリーとキュアプリンセスが駆けつけたのだ! ラブリー「遅くなってすいません!」 プリンセス「よく頑張ったもんだねえ…よ~し、今度はこっちの番!」 勝平「噂のプリキュアか?助かったぜ!」 ラブリー「行くよ!プリキュア・パッションダイナマイト!」ブワオ!ジュワ~(焼きダコ化) プリンセス「プリンセストルネード!これで火力アップだよ!」ブオオオ! 勝平「俺だって!」ドギュウ!ドギュウ!(ザンボライフル連射) 香月「いいぞ!サイアークが弱ってきた」 ラブリー「これで決めるっ! プリキュア!ピンキーラブシューートッ!!」ドシュオオ! タコ型サイアーク「ゴクラ~ク…」 * 香月「やったな、勝平!」 勝平「ああ、助かったぜ。ありがとな!」 香月「…実は、連邦軍主導のザンボット3再生プロジェクトに俺も参加してるんだよ」 勝平「何だって?」 香月「俺がザンブルMk-2の、ミチがザンベースMk-2のパイロットに志願したんだ…また勝平にばかり戦わせられないんでな。昔はお前らの事を憎んだりもしたが、その罪滅ぼしもある…今度は一緒に戦わせてくれ」 勝平「お前ら…そこまで俺の事を…」 涙ぐむ勝平 ラブリー「なんか、男の友情っていいね」 プリンセス「く~、どんな強面かと思ってたらいい人じゃないの~」貰い泣きひめ 勝平「キュアラブリーにキュアプリンセスって言ったな、さっきはありがとな」 プリンセス「こっ、こちらこそどうも!」緊張気味のひめ ラブリー「あの、勝平さん!長く戦ってて、ガイゾックも倒したそうですけど…ちょっと前にプリキュアになったばかりの私から見て、凄いと思います!尊敬します!」実はちょっと憧れもあるめぐみ 勝平「へへ、そう褒められると照れるなあ(にんまり顔) でも…世間の皆に分かってもらうのに時間掛かったし、色々失いすぎたからな…」 ラブリー「えっ?」 勝平「これだけは言っておく、キュアラブリー…俺の様にはなるな」 そう言って背中を向ける勝平はどこか悲しげだった 宇宙のどこかにて― ブオン!(起動音) ?「地球という星に大量の悪を感知…我、コンピュータードール9号はこれより、その抹殺に向かう…」 終 実は当時、ティターンズとやり合ったりも。勝平は「大事な人を失う目に遭うな」と言いたいのです
2016-01-20 06:53:41 +0000