寅丸サト企画元様【illust/52333018】 [仁本物語弐]
「チビっていうな！見た目で判断すると痛い目見るって思い知らせてやる！」
◆浮雲（うきぐも）
本名：三好 さち（みよし －）
種族：半妖 ［父：雀+人間］
［母：人間］
年齢：17歳
身長：151cm
一人称：浮雲 さち 二人称：貴方
◆寺の住職である父と人気大衆食堂の当主の母を両親に持つ。
兄と同じく父から右側に雀の羽と瞳、そして両親から祓い屋の力も受け継いだが力量はソコソコ程度。
末娘なので周囲に可愛がられて育ったせいか、負けん気だけは一人前以上に。自分に才能が無いとは微塵も思っていない。
『自分はやれば出来る子！』と日々努力。普段は普通に『さち』と呼ばれるし一人称もそう。
✿【家族構成】
父：八雲【illust/53982260】「お父さん、さちにも錫杖作ってよぉ！あんまり重たく無くて小さいやつ！お寺はさちが継ぐからぁ！！」
母：菱川百合さん【illust/53824777】「ん～、お母さんのご飯が一番好きっ！いっぱい食べていっぱい育つね！」
兄：菱川陽太さん【illust/54529843】「お兄ちゃんってばまーた女の人を…。ねぇたまには手合わせしてよぉ！さちと遊んで！」
✿1/22：素敵なご縁に巡り会えました！♥紅鏡胤菱雨雪幻桃花福寿（菱川 寿）さん【illust/54365667】
幸ヶ咲神社には、とっても綺麗で可愛い宮司さんがいる。
小柄で、いつも笑顔で、優しい雰囲気で、お花が咲いていて、可愛いなっていつも見ていた。
「宮司さん、ドジっ子だったんだねぇ…」
お守りを貰おうと初めて声を掛けた時、目の前で思いっきり転んだのは衝撃的だった。
そして言わないけど…女の子だと思ってたら声が男でもっとビックリしたのは多分言わない方がいいよね…。
「寿って名前なの？じゃあ長いからコトくんって呼んでいーい？」
そう言うと、本名はもっと長いんどすけどぉ～とホワんと言われたけど、覚えきれる自信が無いからそれはいいやとお断り。
「あたしはさち。宜しくねコトくん！」
―――—素敵なお花の神様とお友達になれた。この日を一生忘れない。
それからも遊びに行くとコトくんは忙しく無ければ一緒に遊んでくれた。
沢山話して分かった事も沢山あった。
「神様じゃ無かったんだぁ…」
割と本気でそう思ってたから、これはちょっとショックだったけどよく間違えられるみたい。
それに、ご先祖様が一緒みたい。お互い払いの羽を見せ合いっ子した時は吃驚したけど嬉しかった。
他にも、すっごく手が冷たくて夏は気持ちがいい事。いつか溶けるって本気で思ってる事。
お菓子を持って行くとすっごく喜んでくれて、いつもと違う笑顔が見れる事。
コトくんと一緒にいると、さちは楽しい。凄く楽しい！！
――――貴方と過ごした日々は毎日が幸せ。この素敵な日々を一生忘れない。
一度、コトくんを困らせたこともある。
「何で！？さちはイヤ！そんなの絶対ヤダ！！」
コトくんを飾る綺麗な花たちは、彼の寿命が短い証拠だって。さちより先に、死んでしまうって。
それが悲しくて、嫌でたまらなくて
「いなくなったらヤダよぉ…そんなの、嫌だよ…」
いつか目の前から突然消えてしまうのが本当に怖かった。
困る貴方の前で泣いてしまった。もっと困らせると分かっていたけど涙が止まらなかった。
――――泣き虫で困らせてごめんね。この日も一生忘れられない。
もう泣かないよ。
＊
二人で沢山話して沢山遊んで。
笑って、笑って、沢山の笑顔で二人の思い出を埋め尽くそう。
「さちって、なーんで強くなりたいって思うんどすか？」
いつだったか、昔も同じことを聞かれた。怪我だらけで遊びに来た時。女の子なのにーって呆れた表情だったけど。
その時は祓いの力を上げたいんだ！って、大雑把に答えた。
「んー？さちもね、コトくんみたいに誰かを幸せにしたいって思うの！」
今は誰かの為に強くなりたいって思うんだ。
「勿論、さちが一番幸せにしたいのはコトくんだけどね！」
福の神様に向かって大きな挑戦だけど、コトくんを幸せにする人だって必要だと思うから。
珍しくちょっと驚いた表情も見れたし！
「ほしたら、楽しみにしとるよぉ？」
「勿論！楽しみにしててね！」
――――お互い笑顔で約束をした。絶対に忘れない。
＊
貴方を守る為に強くなろうと、そう思えるようになった事が幸せです。
この気持ちを恋心だと、気付かせてくれて有難う。
大好きです。
◆子世代
✿月虹阴幸菱雪桃幻華咲夜（菱川 咲夜）さん【illust/55021283】
✿紅鏡胤幸菱雪幻桃寿咲來（菱川 咲來）さん【illust/55021313】
✿月虹阴幸菱羽幻桃鳥雲雀（三好 雲雀）【illust/55214190】
2016-01-13 07:11:39 +0000