【仁本物語弐】厄紅【第四世代】

水無月
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こちらの素敵企画に新規二人目参加させていただきます!
仁本物語弐【illust/52333018

「なあなあそこのお嬢さん!別嬪さんやねぇ、ちょっと一緒にお茶でもせーへん?おごったるよ」
「俺の事好きになってくれへん?俺をキミの一番にしてほしいねんけど。ダメ?なら―――キミは要らんわ

(鬼やけど病弱なんて笑えるやろ?…なあ、寂しい。誰にも忘れて欲しくないねん。頼む。
俺を記憶から消さんといて)


■プロフ
名前:厄紅(ヤクベニ)
種族:鬼
性別:男
年齢:外見年齢23歳程
身長:167㎝

力はあるが体力はない病弱鬼。
家系の血なのか先祖代々体が弱く寿命も短いのが悩み。当の本人もこの先もう長くない。

よく町に繰り出しては女性に声をかけるナンパ野郎。
最後には自分を愛してくれる?一番にしてくれる?と問いかけるがいい返事が返ってこなければ要らないといって吐き捨てる。
自分を愛してくれないのなら必要ないよ。

血のせいか身内はもう皆他界していて親類はいない。
一夜限りの関係を持っては捨て、欲しい答えを貰えなかったらまた捨てる。
本人はただ愛してくれる人が欲しいだけなのに。

根は寂しがりや。
自分だけを愛してくれる人が欲しい。傍にいて欲しい。
お願い。俺を忘れないで。

望みはたったそれだけなんだ

■婚姻申請について
種族年齢問いません。相性で決められたらと思います。
ただ25年前後の短命である事をご了承ください。
現在多忙ゆえメッセージ返信等が遅くなる可能性がございます。ご了承ください。


1/6 素敵なご縁繋いでいただきました!
清雪 縁呪さん【illust/54559595



――――いつも通り、何も変わらない町で偶然出会った彼女に惹かれてしまったのは一瞬で

「なあなあそこのお嬢さん別嬪さんやなあ!どや?そこでお茶でも」

白と黒の髪、たくさんの札
感情の読み取れない、けれど一瞬で目を惹かれるような容姿

そんな彼女にいつものように軽い気持ちで声をかける
どうせこの子も俺なんて愛してくれへん 一夜限りの関係で終わりや
寂しさなんて埋まらへん

けれどちがった いつもと違う
他の女なんてちょっと微笑めばほいほい付いてくる奴ばっかりやった
床でちょっと囁けば満足するようなやつばっかりやった

なのに

どうしたことか
そっけない返事一つ残し去り行く彼女にあいた口がふさがらない

「…なんやて?」

ショックやったと同時に一気に彼女に惹かれてしまう自分がいて

「…めっちゃええやんか。あの子なら」

一つ呼吸を置き、一歩

「なあ、お嬢さん。俺厄紅言うんやけど、名前教えてくれへん?」

傍にいたくてたまらなくて
その後ろを追いかけた

―――――――――――
―――――――――――――――――――――

「いつか、俺は、いやきっともうすぐ死んでまうわ」

寂しい、と言いかけて首を振る
寂しいなんてあるわけあらへん

こんなこんな素敵でかわええ縁呪がおるんやから

「なあ」

「すきやで」

やさしく触れた手に くっと力を込める

「―――――――約束、やからな、共に」

(ずっと一緒やで 縁呪)

吐息さえ もう聞こえない


素材色々お借りしています。

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2016-01-05 13:13:53 +0000