歪んだ世界、突如、塔から発せられる奇声に彼は目覚める。朦朧とする視界は見上げれば空、しかしその色彩は蒼ではなく、ただひたすらに腐食した赤い黄昏が広がっている。 その遥か先には神経塔…、嘗ての世界から変貌した罪の柱との遠き対峙、彼は感じた。「呼んでいる…。彼の呼び声が聴こえる…、僕を呼ぶのは…彼なのか?」…と。
2009-08-02 00:43:31 +0000