千国大河【illust/50050950】
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【前期】バルドロ解放軍 : 代表者エヴァ【illust/53921770】
【前期絆】ジェイ・キングさん【illust/53921605】
【今期】バルドロ共和国 : "獅子の意思" エヴァ (続投)【illust/54370880】
「母さんは真面目過ぎるんだよ。ここはさぁ、未来の英雄に投資すると思って…えっ?…あっ、ごめんなさい拳骨だけはイッテェェェ!!」
【絆相手】ジェイ・キング (続投)【illust/54366167】
「親父は俺の最高の親父なんだけどさー。もう少しぐらい家に帰ってきなよ、母さん寂しがってるんじゃないの? あ、あとオレに今度の旅の話聞かせるの、約束な!」
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▼絆を結ばせて頂きました!(1/14)
情報屋 プランタンさん【illust/54693970】
冒険を夢見る少年が出会ったのは、猫と狼を引き連れた一人の情報屋であった。
その外見とは裏腹に聡明な言動を見せる青年に、少年は「この人だ」と直感した。
なぜそう思ったのか、結局本人ですら最後まで分からなかったという。
果たして運命のいたずらなのか。これは全ての終わりで始まりの物語。
「大人はみんな言うんだ。俺らは戦争を知らない”幸福な子ども”だって。確かにそうなんだけどさ……でも俺が幸福なのは周囲が決めるんじゃない、俺が決めることじゃないかって思うんだ」
「でもまだ俺にはよく分かんないからさ!だから冒険に出て、良いとか悪いとか言われてるものを全部見て、それから全部考えたいんだ!だから、なぁ、あんた旅してるんだろ!俺を連れて行ってよ!」
少年は青年と旅に出る。野を越え山を越え、様々な人々を目にしながら。
そして彼から得たのはバルドロの人々と彼の唯一の王の話。それは幸福への意思の物語。
いつしか少年は一つの決断をする。
「なぁ師匠。あんたが幸福だったんなら……俺は一つの幸福の終わりが見たい。
俺があんたの”最後の場所”になるんだ。なぁいいだろ?」
「俺はあんたが王様との約束を守って貫いてきた意思を継ぐ。そしてそれを俺は必ず次の奴に渡すから。あんたの幸福への意思を、絶対途絶えさせない。約束する」
「師匠だって知ってるだろ。幸福は人の数だけあるんだ。250歳のじいさんでも見切れないぐらい!飽きる暇なんてないぜ!俺は俺の春を、プランタン…シャムさん、あんたに見せるんだからさ」
そして一つの終わりを見届けた少年は、先人と同じように前を向き歩き出す。
彼が歴史に名を残すようになるのは、そう遠くない先の話──
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此方をもってバルドロ関連の投稿は最後となります。
絆・既知関係を結んで下さった方々、また閲覧して下さった皆様、そして主催様、ありがとうございました!
2015-12-31 16:34:46 +0000