今度こそ、手を拒むようなことはしない
むしろこっちが手を取って、
相棒として、共に戦うんだ
初代族長の意思を継いだ者としては、きっと建前
相棒として、今度こそ戦い抜いて、
アンタを二度も堕とさせない
最終日に一枚絵を
形は多少違いますが、今も昔もなんだかんだ一緒にいた剣士と魔術師。
かつて、歪だったその関係は、今では修復されました。
最後まで、世界の明日を望んで戦います。
*
*
今までかつての自分、前世の俺が嫌っていた隣人の意思を継ぐ人間と戦ってきていたなんて、偶然にしては出来過ぎたようにも思える巡り合わせだった。
まるで、元からそんな運命だったかのようで。
こいつの正体、本当は心の何処かでは気付いていたのかもしれない。
自分は今世に生まれた時、最初から前世の記憶を持ち合わせていた。
当時はそれをまだ理解していなかったが。
こいつに出会った時だった。
前世から引き継いだ記憶の、朧げな部分が蘇ったのは。
きっと、気付きたくなかったんだ。
なんせ、嫌っていたから。
……俺はあいつを殺そうとした。
此処に来る前に、それについて問いかけた。
こいつはその記憶も持っているのに、『知ってるだけで自分に関係は無いし』とあっさり切り捨てやがった。
そして、『過去がそうでも今は違うでしょ』と。
過去は、一方的にクレアシオンを嫌っていた。そこにつけ込まれる程に。
今は、違う。
そうだろ?相棒よ。
2015-12-05 12:54:28 +0000