上空を巡回していた救済者の眼光が朱に染まる。狙いは偽りの希望に縋る異端者。
翼を羽ばたかせ一気に高度を上げた――雲に紛れ、背後から狙いを定める。戦略爆撃部隊「ゲヘナの炎」を次々と倒してゆくあの邪魔者はまだ気が付いていない。
両肩の装甲が水平に開講し、紅き光を湛えた。「はかいこうせん」の照射準備を整えていく。
「なっ……!?」
ずおっと雲から不意に飛び出してきた巨大兵器に異端者は不意をつかれたようだ。無理もない、護衛との戦いに意識を裂きすぎていたのだから。
サルヴァトールの全身に光の筋が走る。今まさに救済の光が放たれようとしていた―――
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こちら【希望の所在へ】illust/53890086へのお返しとなります。
お借りしました。
ノアーさんillust/53890086
2015-12-05 09:30:12 +0000