【ポケクロⅢ】最初で最後のフライト。【四章】

ネロ

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昔、君は言った。昔、貴方は言った。

「進化は必要ない」と。
 

 
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■最後なのでモブクロ!

 【カクセイスルモノタチ:illust/53616926】【疾風一陣の撃:illust/53820323】のイベントにこそっと!

 

■そして【帝国義勇軍RoSer:illust/51128697】にモブクロを。

 実はメンバー入れたかってん…!

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何かありましたら連絡お願いします。

 

以下、小文。

 

昔、君は言った。「進化なんて必要ない、オイラこのままで十分つええだよ。」

昔、貴方も言った。「進化しなくたってそのままでいいんだよ。」

でも進化した姿を見ると、たくましい身体に翼。君よりも大きいその姿にいつしか憧れていた。密かに進化に憧れてしまっていた。貴方には内緒に。

いつも一緒の君は進化の姿に憧れの眼差しをしていた。そんなのずっと前から知っていた。ここに来て、出会って一緒にいて。分からないことなんてないのに。なんで隠すのか分からなかった。

 

パチンッ。君と貴方の胸に『バクダン』が付けられた。赤い赤い、まるで薔薇のようなそんなバクダンが。

帝国が負けたら爆発するようだ。そう考えると少しバクダンが重く感じられた。触るとヒンヤリと、無機質な感じだ。触りながらフフッと笑みが溢れる。隣の君は戸惑いを隠せずにこちらを見た。そんな君の表情がおかしくて笑ってしまう。でも、でも。これが最後になるのかなって思ったら涙が溢れきた。

貴方が泣く。ポロポロとめどなく目から雫が溢れていた。何か声を掛けようにも何を話せばいいか分からない。口から出るのは「ガウガウ、グルル」言葉なんてものはないのだが。

「大丈夫、大丈夫よ」すぐ止まるから。ぐしゃぐしゃと涙を拭いて、君の手を引いて外へ駆け出す。あぁ、世界はとっても愚かだ。君から言葉を声を奪い去り、話せなくしてしまった。でもちゃんと分かってるよそう言っても、君には通じない。昔は通じたのにね。

貴方は駆け出す、手を引っ張って。世界は愚かだ。だって貴方の美しい魔法を奪い去ってしまったのだから。空を散歩するのが好きだった貴方はたくさん泣いた。だからね、頑張ったんだ。

 

バサッ。うそついてた、ごめん。

大きな体で大きな翼で貴方を包み込み。

昔からの親友同士の絆は十分過ぎた。

 

お揃いのバクダンを身に付け、さぁ最初で最後のフライトだ。

 

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#【ポケクロⅢ】#桃源の聖戦【Y】#【世界の紡ぐ終焉】#【疾風一陣の撃】#【カクセイスルモノタチ】#【RoSer】

2015-12-04 22:43:52 +0000