「やーそこのアンタ。もしかしてレベルアップ的な?」
「レベルアップって…そんな大げさなもんじゃないっすよ」
■疾風一陣の撃【illust/53820323】
■一枚絵イベントを支援しつつ、辻エンカとなります!
こっそりとストーリーを追わせて頂いてた方の、一歩進んだ姿を見まして、
つい描かせて頂きたくなりました!
お邪魔しましたー!!
■お借りしました:
コタロウさん【illust/51002976】
/ゲン【illust/52830818】
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「やーそこのアンタ。もしかしてレベルアップ的な?」
戦場には不釣り合いなほどの素っ頓狂な声をあげ、とあるゲッコウガの後ろから話しかける。
「レベルアップって…そんな大げさなもんじゃないっすよ」
どこから来たのか、いつの間に見つかったのか。
そんな会話をしないのは、最初から気配を知っていたから。
忍者にだけ分かる、そんな当たり前を受け入れながら、ゲッコウガは
話しかけてきたアギルダーと背中を合わせた。
「アテクシ、アレやってみたい」
「アレ?初耳だし、会うのも初めて―」
「敵だァ!」
肩をすくめて弱い反論をするゲッコウガをよそに、
アギルダーはまた素っ頓狂な声をあげた。
ゲッコウガの反応は鋭く、さっきまで丸みを帯びていた
瞳が、刀のように鋭く光っていた。
全意識を己の左手に集中させ、空気中の水分を集める。
得意技だ。
さあ放つ。…と言った時に、ふと隣を見る。
ぱっと視線が合うと、隣のアギルダーも、右手で青い光を
包み込んでいた。
「そうそう、これがやりたかったんだよねェ。」
「共同戦線ってやつっすか?」
「んーん、コンビネーションアタック」
ゲッコウガが「どっちも同じ意味じゃねーっすか!」と
素っ頓狂な声をあげるのは、さっきまでいたはずの
アギルダーの姿が、こつ然と消え去ってからであったとか…
なかったとか。
2015-12-04 06:47:41 +0000