【深愛】上縞 穂稀【人魚姫】

ズガイガ
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「…すみません。以後気をつけます。」

素敵な企画【illust/52927020】に参加させていただきます。

◇上縞 穂稀[ジョウジマ ホマレ](21)
174cm/大学生
一人称:俺
二人称:アンタ/~さん/~くん/呼び捨てetc...

◆性格:「ヒトは嫌い。だから愛せない。」
他人に興味がないどころか事件が広まってから人間の薄汚い心を垣間見た経験がある為、若干人間不信。
生きる事を諦め始めてる根暗。

◇補足:
幼少のころから目の病気を患っている。
まだ失明してはいないものの、視野がかなり狭くなりピンボケ状態で夜盲も効かない為
目を閉じての日々を過ごしていた。
外出時は白杖をついて通勤したりしている。
目の障害者ということもあり働いた経験はない。
親が残した金で現在生きている。
家事できないけどがんばってる。
恋もそれらしい出会いも生まれて一度もない。生きる希望の無さゆえ、作る気もなくなってる。

◆薬を飲んだ理由とあらすじ:

目が見えないことで他人に迷惑をかける事に重荷を感じていたこともあり、家族の勧めで飲み始める。
薬を服用してから難病はあっさりとなくなり、何より穂稀自身が望んていた普通の生活ができるようになった。

しかし、危険な薬とニュースで知ってから母が次第に浮気をはじめ、家に帰らなくなる。
父は母が家出をしてからいつしか行方不明になっていた。
家族暮らしからの突然の独り暮らし。明るい未来だったはずが突然の不幸と共に
両目も次第に服用時前の視力に戻るどころか今は右半分が見えなくなる。
母と父親の薬が残ってたので服用し続けたがあえなく底を尽き、希望も何も見えない。

「もうどうにでもなれ。」

こうして穂稀は今日もいつも通りの生活を送ろうと大学へ向かう。

。..:*゚o○゚+。..:*゚o素敵なご縁をいただきましたo○゚+。..:*゚o○゚+

いつも通りの生活をしていたある日、彼は不思議な出会いを体験した。

大学の帰宅中に危ないところを助けていただいた白井 心音さん【illust/53903240

彼女の猫キャラと思わせるような口調に違和感を覚えた。
更にはそのキャラを通しながら心配だから家まで送ると言いだしてきた。そこまでしてもらう必要はないと断ったものの、彼女の強引な親切に断りきることが出来ず、仕方なく帰宅路地を二人並んで歩く。

「…君、学校は?もう昼過ぎだけど」
そう質問すると、白井さんは自分のことを自由気ままな野良猫だから学校には行かないと言う。
俺は思わず顔に出てしまいそうな程に呆れた。
助けてもらった恩人とはいえ、この人とは関わりたくない気持ちが一気に膨れ上がる。
それとは裏腹に白井さんはこの日を境に、目が見えない俺が珍しいのか距離を縮めようと毎日のように積極的に絡み始めてきた。

白井さんの自由奔放さと付きまとってくることで嫌悪感を抱いて機嫌が悪くなっていくのが自分でも分かっていた。
次第に彼女に対してたまに無視をとったり、歩く速度を早めたりと態度も変わっていく。

それでも白井さんは俺の傍を離れなかった。 だから思わず酷い言葉で当たってしまった。

もう白井さんとは明日から会わずに済むだろう、そう思った。
だが白井さんは今にも泣きそうな声で、怒り任せに俺にこう言い放ってどこか行ってしまった。

好きでこんな事してるんじゃない。なにも知らないくせに―――

その日は一日中その言葉が脳裏によぎった。
ここで俺は白井さんのその言葉で初めて、自分ばかり見ていて周りを知ろうとしなかったことにようやく気づいた。
彼女の事をよく考えて干渉すればするほど疑問点がいくつも浮上する。

(…今度ちゃんと謝ろう)
そして日が昇っては暮れ始め。大学の帰宅路地で後ろから俺の名前を呼ぶ声がした。
白井さんだ。まさか白井さんから会いに来てくれるとは予想外だった。
そして昨日の事を奇妙な台詞を使う事無くそのまま俺に謝罪をしてきた。

「…俺もあの時酷い事言って、ごめんね」
公園のベンチで並んで座りながらお互いの状況や薬を服用している事も全て打ち解けた。
白井さんは俺の状況を把握するなり、涙声でまた謝罪の言葉を俺に向ける。
泣かないで、と今の俺に精いっぱいできることは白井さんの頭を優しく撫でることだけだった。

白井さんの本当の姿はとても良い子で、優しいごく普通の女の子だった。

俺からしたら充分に価値のある子で。きっと周りともっとよく接すれば皆も理解してくれるはず。

彼女には幸せになってもらいたい。 俺は障害者だからそれが できない。

だから数日経って白井さんからの告白を受けた時、必死で悩んだ。

どんなに俺が彼女を幸せにできない事を伝えても 白井さんは屈してくれない。

そして自分の心にも気づいてしまった。
今まで奥底に塞ぎこんでいた気持ちや感情が込み上げて、とめどなく溢れる。
俺は思わず白井さんの左手を握った。瞳を開ければ涙の粒が更に頬を伝う。
目と鼻の先にいるのに、彼女はぼやけて見えるどころか右半分は全く見えない。
男が泣くなんて情けなく見られるのは分かっている。

それでも、それでもいい。

「白井さん、俺のお嫁になってください」

俺は、白井さんの目を見て想いを告げた事を一生 忘れない―――

-深海より愛を込めて。-
上縞 穂稀より

「もしもし白井さん、今日は焼き魚がいいかなって思うんだけど……。
うん、猫だから魚好きかなって…、?そうそう、やきざかにゃ笑
ははっ、ごめん、…うん、冗談だよ……うん、待ってるね…じゃあ」

既知関係:
都鶴 理人さん【illust/53995949
都鶴 優利さん【illust/53680164
家族で一緒にご飯を定期的に食べるほど仲のいいご近所さん同士だったが事件が始まって以来合う回数が極端に減り、たまたま大学の帰りの道端で出会う。
温かいご飯を提供してもらっていた身。

「…ごめんね、迷惑ばかりかけて。」
「でもまた今度、一緒に食事をしようって提案してました。その時はよろしくね。」

*友人から幼馴染に他、ゆるく募集をしています。お気軽にお申し付けください。
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2015-11-27 15:50:45 +0000