【深愛】蔓海 魅入【王子様】

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深海より、をこめて。【illust/52927020

✟蔓海 魅入(ツルミ ミイル)
18歳/170cm/宗教家の父をもつ男子高校生
一人称→僕
二人称→キミ、名前、~さん

「ほら、その薬もそう。対価を必要としない望みなんて叶ってはいけない」

サタニズムを独自改変した新興宗教を立ち上げた父と廃れた教会(チックな建造物)で二人暮らしをしている。
自分を宗教シンボルのように扱い布教活動に連れまわす父に大人しく従う。
父いわく彼は悪魔であり神の使いである。彼らの神は対価さえ怠らなければ望むものを与える。

いつも静かに薄い笑みをたたえ、達観した物言いをしつつも何を考えているのかわからない。
それはまるで悪魔が人を魅入る時のようにじっと覗き込むようなものの見方をする。
信者が対価として置いて行ったMermaiDを所持している。

学校に通っているものの浮いているような状態。というよりも、独特の雰囲気に触れようとするものがいない。
宗教家庭とはいえ本人は制約的な生活は送っていないし、無理に勧誘を行ったりもしない。

宗教に傾倒し身を滅ぼす人間の姿を面白いと感じており、
父を手伝っているのも破滅に立ち会う機会が増えるから。


関係は柔軟に対応いたしますが、基本バッド、もしくはメリーバッドエンドを希望しております。
 ご縁をいただいた関係性によっては多角関係も視野に入れているので、ご留意ください。

 →大まかな関係の方向性が決まりましたので以降の募集を多角関係前提での片想いのみにしぼらせていただきます。 
 
 BLNLに優先順位はございませんが、こちらが普段BL界隈の人間のため耐性のある方でないと
 外部ではお話できないかもしれません。

 交流の形は問いませんが、何かしらの形で末長くお話できるほうがありがたいです。

 魅入に両想いを偽られ、消えずにすんだという喜びから一転泡になって消えてくれる人魚姫様が見つかるといいなぁなんて。 

✟魅入りました✟
→片想いしていただいてます。素敵なご縁をありがとうございます! 

✟消えたくないと祈る先に見えるのは何?
辻 景千代くんillust/53824379

「名前は重要なものじゃあないさ、先輩、魅入、彼、あの人、そのどれもが僕を一度呼び留めるためだけの記号に過ぎないだろう。キミが僕を何と呼ぼうとキミの前の僕の姿は変わらないし、キミが僕を悪魔と、あるいは神と呼ぶのなら、僕は君の思想を透かした先何にでもなろう」

 ただそこだけ、音も風も時間さえも止まってしまったかのような場所の中心に延びる影、佇むこの場所に相応しい黒を纏ったそれは、確かにであった。
 背筋に伝うような薄い笑みが発した言葉で漸く空気が震え、それがジッと覗きこむ瞳に映ったのは同じ黒服の少年であった。
 生を求める彼に与えられる希望、笑みは絶えず、その姿はすべてを受け入れるのようである。
 しかし神の囁く言葉は彼が望むものばかり、それは啓示というよりも、悪魔の吐く甘言であった。

「伏せられたキミのひとみはもどかしい、映したくないものがあるのならば、僕だけをそこに映せばいい。僕の月海のひとみにキミの色が融ける様は美しいだろう…これはキミだけが覗くことのできる景色だ」
「景千代、キミが無二のそれを僕に渡すのであれば、僕も応えなければいけないね」

(それがホンモノだとは、誰も証明できないけれどね。)
(人が縋ることのできるものなど所詮声も形も存在証明のなきもの、水底に見える金に手を伸ばしたところで、自分の姿が歪むだけさ)

(伸ばした手を包む水の冷たさに気づくことができない者は、そのまま引きずり込まれてしまうだろうね)

✟消失を望む信者は何を対価と残すか?
冬山 はなさんillust/53963180

「人魚姫は声を対価に足を手に入れたが、恋心を手放せずに泡になった。キミが想うまま信じるままに行動すれば望む終劇は手を広げキミを迎え入れる。しかしキミの運命を望まぬ者もいる。髪を対価に短剣を託すように、キミにキミの望まぬ幸福の形を押し付けようとするだろう。…はな、キミの物語に勝手にペンを走らせようとする人間の言葉に、耳を貸してはいけないよ」

肌を刺すような凍る夜。月の浮かぶ海を瞳に焼き付けたようなその青年は、弧を一層深くし、波音さえも凍りついたような錯覚を引き起こす。
彼はまさに夢に見た
王子その人であった。
運命を問う彼女に彼は深く瞳の奥を覗きこたえる、キミには僕がどう映るかと。

神様、」
瞳の海に魅入った彼女はその瞬間、崇拝すべき偶像を手にいれた。

悪魔との契約によって。

「キミのお姉さんは確かに本物の人魚姫になったのさ。キミがそう信じているからね。キミが泡と消えることを不幸だと憐れめば不幸に、幸せだと羨むならば幸福な物語がそこに刻まれる。消えゆくものの結末を書き記せるのは、残されたものだけだ。」
「音にする必要はない、鼓膜を震わせずとも、叶えんとする自分の声は聞こえるはずさ」
「さあ僕の目をごらん、キミが崇めるのは王子か、神か、それとも…」

(僕は王子にも神にもなれる、誰かが悪魔だというならばそうなのだろう、けれどそれは同時に僕がそのどれでもないということでもある。真実のように魅えるそれは、いつだって自分自身にしか映っていないものだ)
(盲信とは、思考、疑念を、目を放棄することさ)
(覗き込んだひとみの先に神はいない、まして悪魔も、僕さえも。そこに見えるのは狂信者と化したキミだけ)


※キャプ随時更新(最終12/24)※

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2015-11-23 09:08:43 +0000