こちらの素敵企画に二人目参加させていただきます!
仁本物語弐【illust/52333018】
「こうゆう仕事も需要があるからやってんだ、周りにどう思われようとこれが俺の生き様だ」
「何か運んで欲しいときは来な。手紙でも小包でも、…何か言えない物でもな」
(こんな俺を好きになるなんて相当変わってる奴だ、そしてそんな奴を好きになった俺も、また)
■プロフ
名前:紅黒(コウコク)
種族:烏天狗
性別:男
年齢:外見年齢23歳程
身長:172㎝
仁本物語の黒天【illust/40304390】の弟。
仕事ばかりの兄とは違い、仕事をしている時間はまちまち。
表では兄と同じく郵便配達員。だがしかし、裏では公にはいえないような危険なものや手紙を配達する裏配達員。危険を伴う為結構体に生傷が絶えない。
口は固いので裏では結構信頼されている様子。
自分がしている事は危険かついけない仕事だと理解してはいるがやめる気はさらさらない。
生きるも死ぬも自分の腕次第。
普段表側の人間には極力仕事以外には関わろうとしない。理由としてはむやみに他人を巻き込まないようにするため。裏の事情に首突っ込まれて命を落としたり怪我をされるのは正直迷惑だし後味が悪い。
兄との仲は悪い。結婚した兄とはもう殆ど会っていない。■婚姻申請について
種族年齢問いません。相性で決められたらと思います。
現在多忙ゆえメッセージ返信等が遅くなる可能性がございます。ご了承ください。
11/22 素敵なご縁をいただきました!
巾瀧 雪乃さん【illust/53323736】
はじめはなんておしゃべりな奴なんだ、あまり関わりたくはないと
そう、思っていたのだがな…
配達先はいつもこいつのところで。
どんだけ荷物頼んでいるんだとため息をつきながら扉を開ける静かな夜。
「こんばんわ、ごめんなさいねこんなに遅くまで…助かるわぁ」
輝く笑顔で出迎えるのはここの仕立て屋で。
「いいよ、仕事だから」
と言葉もそこそこに荷物を手渡す。
「さすが働く人の鑑ですわね!それで、折り返し送りたい物があるのだけれど、すぐに済むから待っていてくれないかしら?」
そう言われてしぶしぶながらも待つことに。まあ、それもいつもの事で。
彼女の作業する音を聞きながら待つのにも、もう慣れてしまった。
小さな明かりが、彼女の横顔を照らすのを
密かに見ていた。
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「この布、素敵でしょう?先日貴方が持ってきてくれたものよ。人の影を切り取った、影でできた布ですって!一着仕立てて差し上げるわ」
そう言って輝く笑顔を見せる彼女に、俺はいい、とそっけなく返す。
懲りずに話しかけてくるこいつには無視も意味がないと思った。
それに、話すのが嫌ではなくなっていている、それも…まあ、否定はしない。
「そうそう、いい加減身を固めろって母様が、まぁ昨日今日ではなく前々から言われていたんですけれど。紅黒さんは…あら、わたくしったら!紅黒さん奥様はいらっしゃいますの?」
何を言うんだとため息をまたひとつ。
俺はずっと。1人だ。兄貴だって両親だってもうずっと会っていないし会いたくもない。
「俺は…ひとりだ、ずっと」
そうぼそっと呟くと彼女は黙り込む。
不思議がって顔を覗き込めば
「いえね、ずっとひとりだっただなんて、悲しいことをおっしゃるなと思って、」
と。
悲しい?俺が、悲しい?
そんなわけ。
「…これか
「これからも、だなんておっしゃらないでね!」
これからも俺は1人だ。1人で生きて一人で死ぬ。
そう言おうと口を開けばかぶせてくる言葉。
そして次に出てきた言葉は俺を驚かせるには十分だった。
「…わたくし、紅黒さんと、これからもずっと一緒に居たいわ」
そんなの。
(だめだ、俺と共に来たら)
危ないから、と口に出す前に気づいた。気づいてしまった。
他人になんて興味はなかった。怪我をしようが死のうが俺には関係ない話で。
なのに。
傷ついて欲しくない、と無意識に思っていた事に。
思ってしまっていた。
「勝手にしろ…だがな、俺といると危険なんだからな
…怪我したくなければ大人しく傍にいろ」
気づいてしまった気持ちに素直になれなくて伝えた言葉は相変わらずのぶっきらぼう。
でも知るか。これが俺だ。
それにお前なら、俺が言わなくたって伝わっちまうんだろ?
素材色々お借りしています。
2015-11-20 05:59:13 +0000