こちらのGL企画【 梔子の花達は冬に舞う(illust/53068425) 】に参加致します。
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「貴女が私のパートナー?ふふ…可愛らしい方で嬉しい。どうぞ宜しくね」
「賑やかな場所も、煩い人も嫌いよ。貴女といる時間は特別だから、何からも邪魔されたくないの」
「ああ、可愛い…可愛いわ。貴女のそういう顔が好き。私にだけ、もっと見せて…」
「(あの子の周りには友達がいっぱいなのね。―――貴女には私だけがいればいいのに)」
◆ 瑞咲 葎香 (みずさき りつか)
◆ガーデニア女学院3年生/160cm/6.24生
◆趣味:ピアノ/読書
◆ダンスはそれなりに。ワルツあたりなら割と踊れる(本人談)
異性はやや苦手。同性と居るほうが落ち着く。気持ちは隠さないタイプ。
基本的に誰に対しても穏やかに接しているが、好きになった相手には
過保護気味な一面や、独占欲を覗かせた一面を見せることがある。
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✿11/23 - 素敵な女の子とのご縁を頂けました♡
白坂 圭さん【illust/53522473】
――しらさか、けい。
梔子会からの通達に載っていたその名前を、頭の中で繰り返す。
白坂さん…どんな子なのかしら。うまくやっていけると良いのだけど。
そして訪れた顔合わせの日、その名前を持つ女の子が私の目の前にあらわれた。
「私は瑞咲葎香、よろしくね。……圭ちゃん、でいいかしら」
「大丈夫よ、私もダンスに詳しいわけではないから。少しずつ慣れていきましょう」
こちらが何か言葉を発するたびに、彼女はきらきらと目を輝かせて全てをちゃんと聞いてくれる。
表情豊かで、なんだか面白い子。 その時は、彼女のことをただそう思っていた。
「ちょっとだけ、でいいの?…あら、照れている圭ちゃん、可愛い」
「ねえ圭ちゃん。この後、少しだけ私の用事に付き合ってくれる?大丈夫よ、帰りは送るわ」
「テーマパーク…私、そういう所は行ったことがないの。賑やかな場所でも、貴女が一緒なら楽しめそう」
彼女との時間が私の日常に加わって、少しずつ時が経つうちにふと気付いたの。
――私の中で彼女がどんどん、"友達以上"の存在へと変わっていっているということに。
「私から圭ちゃんに、プレゼント。…いいのよ。貴女はただ受け取ってくれればいいの」
(ああ…きっと似合うわ。私が選んだものを身に着ける圭ちゃん、とっても素敵。他のどの女の子よりも)
「圭ちゃん、今は私と一緒にいる時間よ。そういうお話をしてはだめ…貴女のことだけを聞かせて」
知らない他の人の話を彼女がするだけで、私の中で何かが激しく渦巻く。
この気持ちが何かは、自分でもよく分かっていて。彼女の唇にそっと指をあてて、話の先を制してしまう。
ねえ、圭ちゃん。私は、白花祭で共に一夜の夢を紡いで…それで貴女と終わりになるのは嫌。
私の隣にはこれからもずっと、貴女の存在があって欲しい――そう思うほどに、私は…
(貴女のことが大好きなのよ、私だけの圭ちゃん)
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✿白花祭CS【illust/54143552】
2015-11-18 19:00:01 +0000