――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
かつてヒンガシの国に鬼虎と呼ばれ、
恐れられていた妖虎について書かれた古い書物を読んだことがある。
元々は普通の雄虎であり、一国の王に飼われ家族同然の様に可愛がられていたという。
しかし、家臣により酷い裏切りを受け、嬲り殺しにされた王の仇討ちを行う為
王の血を啜り妖虎へと変貌したそうだ。
そして、王の姿を借りてその家臣を呪い殺し、遂にはその血筋を滅ぼすまでに至った。
仇討ちを行う過程で妖気を高めていった鬼虎は、その怨みで災いを引き起こすまでに成長し、
仇を滅ぼした後も周囲に呪いを振りまく存在として、大層恐れられていたという。
手に負えない存在となった鬼虎だが、ある名匠の打った銘刀を所持した人間の活躍によって、
その銘刀に封印されたとのことである。
その後銘刀は、妖虎を封じた影響を受け妖刀へと変じ、今もこの世界に残っているそうだ。
…一度目にしてみたいものである。
-異世界見聞録 赤之書 鬼の断章より-
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■コチラ[illust/53453778]の漫画より登場した敵の詳細情報です。
今後物語の進行具合で情報の追加等を行う予定です。
※死亡、四肢切断等の描写はご遠慮ください。
また、問題等がございましたらご連絡ください。
■五年前:通常の姿[illust/44232941] 変身した姿[illust/46858633]
2015-11-17 11:13:26 +0000