※ GL企画につき閲覧注意 ※
神原 朱莉 (かんばら しゅり)
日照雨高校2年生 | 17歳 | 153cm | 4/19 | おひつじ座 |B型
一人称:私 二人称:あんた、呼び捨て
ギャル系自由気まま女子。ゲームセンターでバイトしている。
云いたいことはずばずば云うがその割に意外と気にしぃ。練習着は丈長めのロゴTやパーカーにトレンカ。
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❤素敵なパートナー様、九条紗彩ちゃん【illust/53506539】
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最初に見たときは可愛いなって思った。
………けど。
「はぁ? 私別にお金とか就職斡旋とか要らないし。
友達が一人じゃやだってゆーから来ただけ。 勝手に見下してこないでくんない?」
全っ然!!!! 口を開いたら可愛さゼロ! チョーーーうざいんだけど!
一瞬でも可愛いとか思ったあの時の私を殴りたい!
まぢ! ムカ! つく! いちいちdisってくるし、何なの?
お嬢様って子供の頃から苦労してないから根性曲がっちゃうのかなー、んあーメンドクサーイ。
…そう、思ってたけど。
ある日を境に、少しだけあいつの雰囲気が変わった気がする。
多分、私がバイトしてるって話をした頃から。
「別にバイトするくらい普通じゃん? ゲーセン大変だけど楽しいよ」
「…ふぅん…。……なんかさ、こんな言い方でごめんだけど。
親の会社にコネで入ってすぐ幹部~とかちょっと腰掛けですぐ婚約者と結婚とか
みんなそーゆー感じかと思ってた。…割と大変なんだね」
もっと気楽で、何も考えなくてもいい人生だって思ってた。
何でも全部親がやってくれて、働かなくてもいいことを自慢にしてる人種だとも。
でもそんなことなくて、あいつも色々悩んでるんだなって考えたら
少しだけ罪悪感と親近感が湧いてきた気がする。
勿論その後も相変わらず云う事は可愛くないしムカつくしで
絶対仲良くなることもないって思ってたのに。
――馬鹿にされたくない、私を認めさせたい、予想の上をいって驚く顔が見たい。
そんな風に思い始めて、ダンスの種類も動画で予習したし、パーティーマナーも齧る程度だけど本で調べた。
『出来るじゃないですか、朱莉さん』
たぶん、それが聴きたくて。
遅くまでレッスンして、バイト先のゲーセンで二人で遊んで、時々お休みして。
二人で死ぬほど頑張ってきた一ヶ月は、知らないうちに意外と大きい思い出になってたみたいだった。
「紗彩も可愛いじゃん。今日はちょーお嬢さまに見えるよ」
こんな軽口も、今日が最後。
少し淋しい気持ちは、きっと気のせいに決まってる。
―――終わりの時間なんて、来なければいいのに。
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企画元さま:梔子の花は冬に舞う【illust/53068425】
2015-11-13 18:44:44 +0000