まるいのナナーリヤ「シエルさんあっちの方にいます！ 早く捕まえて元に戻してもらわないと……！」
シエル「あ、ああ……そうだね、ホント」
周囲と自分達の状況を見るに、どうやら持ち物や衣服をハロウィンをモチーフにしたものに変化させてしまう幻術のたぐいの魔法をつかうモンスターのようだ。
……まあ、それは別にいい。最悪ほたるにでも見てもらえば術式の解析から解呪くらい可能だろう。
さしあたって問題があるとすれば
ナナーリヤ「――――シエルさん、どうしたんですか？ 見失っちゃいますよ！」
シエル「う、うん……」
自分にとってのナナは、最初はどこか遠い存在に思えていて、メイジアで唐突に『相棒』などという関係になり……
ルーインでは、こちらの精神状態もあって『姉』のように見えていた。
その感覚が、頭ではわかっていたことをどこか他所事のように認識させていて……
今、彼女の姿を目にして、それを改めて突きつけられたような感覚だった。
シエル「……女、なんだよなぁ……。 美人だし」
これまで肌を晒すような姿をしているところを見たことがなかったのもあり、なんだか妙に目がいってしまう。
自分は一応まだ精神的には男性よりなのだろうか、こういう感情がわいてくるのは少しホッとしないでもないが、ナナに対してはもっと理性的でありたいという自意識も強い。
シエル「……ボクはナナをどう見てるんだろ……」
半ば意識をそらすために、少し考え込むのだった。
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身近なお姉さんのこれまで見ない姿にどぎまぎしてる思春期男子です(身も蓋もない
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お借りしました
ナナーリヤさん(ハロウィン)：illust/53274728
うちの
シエル(ハロウィン)：illust/53281201
2015-11-01 22:36:07 +0000