神隼人がネーサー鎮守府に着任し、1ヶ月半経った頃…一台の自動車がネーサー鎮守府に戻り、そこから2人のSP艦娘(少々怯えた表情)と、神隼人の秘書艦・長門、そして…一人の男が降りて来た…男は破戒僧の格好をし、少し強面な表情をしている。その男の名は――流竜馬…神隼人のかつての友人にして、ゲッターチームのリーダーだった男である…。 執務室にて コンコン 長門「神司令、流竜馬氏をお連れいたしました」扉ガチャ 神隼人「うむ、御苦労。…長門、お前はもう休め。後は陸奥に引き継がせろ」 長門「ハッ、わかりました」ガチャ 隼人「…久しぶりだな、リョウ。5年ぶりぐらいか」 流竜馬「隼人…てめえ、俺をこんなとこに連れて来させて、どういうつもりだ? あんな女やガキどもまで使いに出してよお…」 隼人「うむ…その前に、お前はこの5年間、修行の為に放浪の旅に出ていたのだろう?そっちの成果はどうだ?」 竜馬「…ああ、ちったあ強くなったつもりだ。さっきなんか、山ん中で俺が断るっつってんのにあの女どもが俺に向けて大砲みたいなモンぶっ放すわ、懐に飛び込んでくるわでよお…あいつは忍者かっての! ま、アレが噂の艦娘だってのは話の内容と戦い方からして察しはついてたがな。もちろん、それ相応の相手してやったぜ。手加減アリだったけどな。まっ、あの眼帯娘は自信満々で「怖いか?」なんて俺に言ってきやがったが、軽くノシたらその自信顔もしだいにビビって涙目になってたけどな」 隼人「なるほどな…(川内と天龍があの有様だったのはそのせいか)」 その頃の二人(入渠中) 電「一体どうしたのです?」 川内「あばばばばばば…ああ、あれは間違いなくヤバイ、ヤバすぎるよあの空手家…神司令の友達ってだけあるよよよよよ…」ガタガタブルブル 天龍「おおお、俺がビビっちまってるだとととと…?(右ヒジズキン!) あ痛ってえ!あんの野郎ぉ~、とんでもパワーで殴りやがってえ…おかげで吹っ飛ばされて岩に激突しちまったじゃねえか!(フラッシュバックして、ゾクッ!)うひいっ!? あ・あ、あれで手加減しただとお・お・お? ああ、あれで全力出したら、どんだけバケモンなんだよお…やっぱゲッターパイロットは普通の人間には勤まらねえっつう話、本当だったのかよよよよ…」ガチガチブルブル 雷「なんなのさっきから?」 鈴谷「二人とも、そっとしときな…あの二人はさっき、神提督のご友人にぶちのめされたみたいだから…」 電&雷「えっ?」 鈴谷「聞いた話だけど、実はね…」 長門「…(流竜馬…以前会った事があるが、味方だと頼もしいが敵になるとああも恐ろしいとは…。私はあの二人よりダメージは少ない方だが…やはりあの男、只者ではない――いや、只者であってたまるか!!)あんな男が以前はゲッターに…その後釜もどうなるやら。フゥ…」 再び執務室 隼人「実はな…お前にはうちの鎮守府の指導教官の一人になってもらいたいんだ」 竜馬「俺がここの教官に…だと?」 隼人「お前の得意分野は分かってる。体育方面を教えてやってくれ。あいつらを空手を通じて鍛えてやるんだよ…なにぶん、うちの連中はまだまだ未熟なのが多いからな…その為に」 竜馬「空手家の俺を通じて、心身ともに鍛えてやるってかあ? …しょうがねえから話だけでも聞こうと思って来てみれば、それかよ…悪いが、俺はまだその気にはなれん――」 隼人「…武蔵の事、まだ引きずってるのか?」 竜馬「…」 隼人「あれはお前が自分を責めてもどうにもならん。どうせお前の腹はこうだろ?「自分が力及ばず恐竜帝国に捕まったばかりに記憶喪失にもなっていた…だからもっと強くなる」…と。自称繊細のお前らしいが、済んだ事をいつまでも抱えているなんてお前らしくない」 竜馬「! 隼人、てめえそこまで見透かして…」 隼人「それに武蔵のは…あいつの意思だ、あいつ自身が俺達に後を託して自分から決死の覚悟で行ったんだよ…。さっきも言ったが、今更俺達がどうこう言ってもどうにもならん」 竜馬「…くっ、武蔵…」 隼人「大事なのは、俺達があいつの遺志を継いで今後も戦う事じゃないのか…? それに、恐竜帝国はまだ完全に滅んでいない…それでまた奴らと戦うのもあり、武道家としての鍛錬を積むのもあって、お前は修行の旅に出た…そうだろう?」 竜馬「! お前そこまで…」 隼人「それにな、竜馬…俺の組織ネーサー及び、ネーサー鎮守府は、深海棲艦だけでなく恐竜帝国やインベーダーとの戦いも想定している。…今、新しいゲッターロボ、ネオゲッターロボを開発中だ…そのパイロット探しもな」 竜馬「新しいゲッターロボだと!?」 隼人「プラズマ駆動だからゲッター線制限にも引っ掛からん。…お前も、あいつらを一人前にする為にも、後進の育成をしたらどうだ? 給料もちゃんと出す」 竜馬「…へっ、わかったぜ隼人…そこまで言うならやらねえわけにはいかねえわな」 隼人「引き受けてくれるんだな?…協力、感謝するぞ」 竜馬(待ってろよ、後輩ども…!) 後日、廊下にて 竜馬「よお、俺はここの新しい教官になった流竜馬ってんだ。隼人から頼まれてな。っつーわけで、みんなよろしくな!」 電「よろしくなのですー!」 雷「へーえ、噂と違っていい感じじゃない」 足柄「ああぁ…すっごいいい男…(目がハート)」 羽黒「姉さーん!?」 天龍「ゲッ!新教官ってよりにもよってあの中年おっさんかよお!?」蘇るトラウマ・若干ガクブル 竜馬「誰が中年おっさんだ!せめてお兄さんか青年と言え!」 鈴谷「まさか噂のトンデモ空手家がこうなるとは、思わなかったな~…ハハハ」 吹雪「(この人が竜馬さん…あの時のゲッター1の人…!)教官殿!よろしくお願いします!」 竜馬「おう!よろしくなァ!」 吹雪「えへへ、吹雪、行きます!がんばります!」笑顔で敬礼 終 *授業内容はランニングとか正拳突き練習とかから始めます
2015-10-22 07:03:05 +0000