大好きな作品に、ワトソンとフライデーが親友だったという嬉しい設定がついて映画化してくれたことが、本当に嬉しくて仕方がない。DVDが出たら必ず購入したい。そして、観たら是非パンプレットも購入なさってください。パンプレットをご覧になると、色々な裏話を知ることができます。
※腐向けというほどではないですが、中には不快に思う方もいらっしゃるかもしれないので、一応、腐向けタグつけさせていただきます。
以下、映画版考察。(ラストに関する考察ですので、映画とパンプレットをご覧になってからの方が宜しいと思います。
フライデーがフライデーであったのは、生者の時と屍者の時、及び擬似生者になった瞬間だったのではないかと思います。それ以降、ワトソンが手記とシンクロしたことにより、フライデーがフライデーであるべき役目を終え、フライデーとしての魂は死体から抜けてしまったのではないかと感じています。ワトソンに対し、「フライデー」が最後のシーン直前に言った言葉は観た方も感じた通り、「フライデー」自身の言葉でありますが、一方でフライデーの魂が最も強く抱いていた感情であったのだろうと思わされます。
ラストとのシーンで、結局2人は巡り合わず、言葉を伝えるところは見られませんでしたが、2人が再び再会し、「フライデー」が伝えたかった言葉を伝えられた瞬間、ワトソンもまた、自己を取り戻すことになるのかというふうに思いました。
この作品が映画になり、魂に関するキャラクターの意志は、更に凄いものになりました。ダイレクトに人々の魂を穿つ、強く美しい、そして醜い物語です。多くの人々に、もっと、観て欲しい。
2015-10-04 05:40:53 +0000