☂ 参加させていただきます 君の雨に傘を【illust/52370451】
☂ 里深 恵一 さとみ けいいち
傘探し人 / 男 / 28歳 / 177cm / 5月24日 / 高校教師(数学)
一人称:僕・俺(親しい相手に対してのみ)
二人称:君・~さん・~ちゃん・~君 …など
☂ 穏やかなで冷静な高校教師。
「普通」「常識」の枠からはみ出さない事を良しとしている。
3年付き合った同い年の彼女にプロポーズしたが断られてしまい、そのまま別れたばかり。
フラれた事自体はさして落ち込んでいない。
むしろ、「予定が崩れた」と思ってしまった自分の冷たさに動揺しているフシが。
自動販売機の前でぼんやりと佇んでいます。
シンプルめな服装。ネクタイはしたりしなかったり。とにかく「普通」。
☂ 素敵な方に傘を差しだしていただきました!
待田そら さん【illust/52823394】(現時点では「待田さん」)
「私、あなたの『普通』を守るためのパーツみたい。」
予定が崩れた。
そう思ってしまったのはきっと彼女の言葉の肯定を意味するんだろう。
皆それぞれ違う、けれどどこか似た道を歩む。俺も、君も、街往く人も。
きっと何も間違ってはいない。けれど、
(けれど?)
自動販売機にコインを入れたところで思考が止まった。
商品を選んで、ボタンを押す。たったそれだけの慣れた動作。
それなのに、己の中に芽生えた「けれど」がボタンを押す指を躊躇させている。
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掛けられる声。視界に飛び込む赤い傘。走り出す見覚えのある制服の少女。
雨に降られながら夢中に空に向かう、あの子は…。
「…まったく、君こそずぶ濡れになってしまうよ。」
「空の写真?だったら雨がやんでからでも…ああ、確かに光は綺麗だけど…(俺にはよくわからないな)」
降り続ける雨。差し込む光。確かに美しい、けれど。
本、映像。いつかどこかで目にした、そしてこれからも目にするかもしれないただの景色。
……。
(この子には、俺とは違う景色が見えているんだろうか)
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「空?好きでも嫌いでも……ああ、そうだなあ、最近気が付くと見ているんだ。…どうしてだろうね。」
抜けるような青い空、世界のすべてを染め上げる夕焼け、何もかもを閉じ込めるようとする曇り空、零れ落ちる、雨。
雨に濡れるのも厭わず、何に囚われる事も無く思うままに走り出すその姿。
(こんな日はまた、あの子が走り出しているのかもしれない)
☂ 何か不備などありましたらメッセージなどからよろしくお願いいたします。
キャプション随時編集
2015-09-28 17:00:55 +0000