錆びた缶詰の山、食料庫らしき巨大な部屋にはそれこそ一つの国を支えるような食料が備蓄されていた。
エスカベイターの紋章に似た日輪のマークの入ったコンテナ。
そこに詰められたそれの多くは、開封されることなく食料品としての役割を既に失ってるものが多い。
鉄兎缶。
かつて取り寄せて食べたことがある。
その巨大なコンテナを埋め尽くすのにどれだけの食用人種がバラされたのか。
そんな光景をあの男はどう思うかね。
知り合いの顔を浮かべて私は少し悪い顔をしたかも知れない。
でも、たぶんだけど、これ、おそらくは一年もたない。
世界の終わりから逃れるこの方舟を維持するには、この巨大な部屋はとてつもなく小さなモノに見えた。
※色々とバックストーリーの設定に突っ込んでいる感じの内容ですが、基本は妄想設定なのでスルーパラレルでお願いします……!
illust/50663270 エミリエンナ
illust/52513267 ウェートナスさん
illust/52350580 ジャッキーさん
2015-09-25 15:36:38 +0000