シガラキ(大)「オラァ! 虫の分際で調子乗ってんじゃあねえ!」
シガラキ「案の定、って感じだったわな。大丈夫かセネルティア。
傷は深くはねえようだが、一応俺に治療させんぞ」
シガラキ(小)「おうよ。この程度跡形もなく直してやらぁ」
セネルティア「え? あっちもシガラキさんで、こっちにも……え?」
シガラキ「あれ、言ってなかったか? 俺は本体の分身みたいなもん、つったよな。
装甲騎竜のブンシン・ジツと原理は同じさ。
俺も、あっちのでかいのも、お前を治療してるそいつも、全部俺よ。
限度はあるがそれなりの数に分身できんのさ。
んで、お前、何で一人で戦ってたよ? ま、大方毒に巻き込まないように、ってこったろうがな」
セネルティア「あ、はい……その通りです。腕の毒ならまだしも、羽の方の黒死毒は、
巻き込んでしまっては手遅れですから……」
シガラキ「なら、俺だけでも同行すんぞ。お前にゃまだ教えてねえこともあるし、死なれちゃ困る。
ま、それ抜きでも死なすにゃ惜しい、いい女だがね」
セネルティア「……へ?」
シガラキ「何でもねえよ。俺のことなら心配いらねえさ。
お前さんの抱え込める程度の毒で死ぬような、柔な体はしてねえからな。
その羽の毒だろうがなんだろうが、遠慮なくぶっ放しな」
セネルティア「……有難うございます」
シガラキ「気にすんな。まだ日は浅いが、お前は俺の弟子みたいなもんだしな。
それに、ガキの世話を焼くのも大人の仕事さね」
そんなわけで。
この辺illust/52662925からの流れで、セネちゃんがピンチと聞いてうちの狸が颯爽と駆けつけました。
こっちillust/52636427でシガラキに複数の姿があるのは知ってはいても、
分身までできるとは思わなかったセネちゃんおおいに困惑気味の模様。
シガラキ(人間体と小シガラキ)はこのままセネちゃんに同行、
シガラキ(大)は騎竜艦隊(というかアマギ)に合流の予定。
不都合などあればパラレルスルーの魔法にて。
書いててふと思ったけど、シガラキってキノコの精霊だからあんまるサンドワームさんをムシケラ呼ばわりできた立場じゃないよね。
体は菌で出てきている。
末尾7なので残念ながら1Pの模様。
●お借りした人
セネルティアちゃんillust/50065458
メタルサンドワームさんillust/52636427
●うちの
キノコダヌキ(大・中・小)illust/51370687
2015-09-25 01:19:46 +0000