自分の思い描いたものを形にしようとする時の最大のモチベーションは、「人に認められたい」という欲求です。
人間は、他人に褒めてもらいたい生き物なのです。
本当に才能のある人なら、お世辞など必要ないのでは?と思うことは大間違いで、才能ある人間ぐらい他人に褒めてもらいたいという人間はちょっといないと思います。
自分の才能がなんなのかわからないという人は自分のアイデンティティを適度に諦めることができますが、なまじ才能というものを持っているからこそ、その部分を褒めてもらいたくて一生うずうずしてるようなものなのです。
だからこそ質の良いお世辞をもらえると、何度も反芻して味わえ、自分の才能も認めることが出来るのです。
編集者や映画監督など、才能ある人の舵取りを行うことが仕事の一部になっている人にとっても、大切な言葉かもしれません。
だってこれを知っていれば、「手間もかからず元手もいらず自分の為に才能ある人が働いてくれる」のですから。いやらしい言い方ですがねw
創作者は、人の言葉を「所詮はお世辞」と自分で思い、律する心も大切なのかもしれません。
2015-09-18 22:58:33 +0000