「暗黒街でも名の知れた悪女。それが魔王の嫁になるだなんて、笑える話だと思わないかい?」
◆ミレペルダ・ドロースス<Milepelda Dolosus>
一人称:私 / 二人称:貴殿、貴嬢、貴公 / あけすけで中性的な口調(“客”には常に丁寧口調)
貧民街に生まれ花街で育つという身の上ながら、常軌を逸した執念とありとあらゆる手段にて、暗黒街の一角に店を構えるまでに成り上がった女商人。彼女の店「百蟲楼」には、靴の紐から奴隷まで、客が欲するあらゆるモノが手に入るという。
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とある時代、とある国に「黒蜈蚣<クロムカデ>」と呼ばれる欲深な女がいた。
幼い時分より強欲であったその女は、ありとあらゆる様々な手段を以て、
若くして暗黒街の一角に自身の「店」を構えるまでとなった。
日用品から非合法な品々まで、何でも揃えると云うその店の評判は、
やがて表の世界までも響くほどに大きくなっていった。
あるとき、店に立派な身形の客が訪れた。
『魔王が花嫁を探している。故に、この国は花嫁を捧げねばならぬ』
『捧げるならば、この国一、かの魔王に見合う花嫁を。最上の花嫁を手配せよ』
王冠頂く依頼主を前に、女主人は微笑ってこう答えたという。
『承りました』
そしてゆったりと女が続けた言葉に、周囲の人々は戦慄した。
『なれば、私をお売りすると致しましょう。さしもの魔王とて、きっとご満足頂けましょうとも』
なんと欲深なこの女は、魔王でさえも己の糧にしようとしているに違いない。
この一件は瞬く間に国中へと広がり、人々は口々に噂し合った。
『果たして暗黒街の黒蜈蚣は、過ぎたる欲に滅びる愚女となるのか』
『あるいは、かの魔王でさえも呑み下す、希代の悪女となるのか』
誰一人として気付かなかった。
このとき既に、彼女が「野心」を失っていることに。
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◆奪われたモノ◆
『野心』。人生目標とそれに関連する記憶が具体的に何一つ思い出せなくなっている。
今まで他者に対し「己の目的」の具体的な内容を口外するどころか匂わせたことすら無かったため、人伝に知ることも不可能。判るのは「かつて確かにあり、達成は目前だった」という漠然とした感覚のみ。
◆性格◆
面の皮が非常に厚く、飄々として人を食ったような性格。魔王に「野心」を奪われる以前は非常に執念深い野心家であったが、現在は惰性で日々を送る刹那主義者と化している。恋愛も人生もゲームであり、この婚姻もゲームの一環として捉え最大限愉しむつもり。ルールは隙間を抜けるのがスマート、しかし必要ならば破ることもやぶさかではない。
猫を被ろうと思えばいくらでも可能だが、客でもないし気を使ってもしょうがないので魔王の前でも口さがなく、あけすけにモノを言ってのける。
ちなみに完全に素の口調の際、一人称は「あたし」、二人称は「あんた」となる。
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❤素敵なご縁をいただきました!❤
屍鳥王ナルスヴァルト様【illust/51823646】
「なるほど、屍者の国ねぇ。道理でやたら辛気臭……っと失礼、口が滑った」
「“永遠”なんぞ退屈すぎてご遠慮申し上げるね。これまでもこの先も変わらんなんて――貴殿はつまらんと思わんのかい?」
「欠けぬ月は満ちることなく、腐らぬ果実は熟れることなし。
……花が落ちねば水に流れることもあるまいに、どうして想いが果たされよう」
「腐っても私は商人だからね、価値がないと判じたものは求めんよ。
たとえ魔王である貴殿の考えでも――……いや、
あたしを娶ったあんたの考えだからこそ、あたしは乗る訳にゃいかないのさ」
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■申請・関係について
ラブラブでも殺伐でもエログロなんでも大丈夫です。
メッセージのお返事は遅くとも2日以内に致します。それ以降も返信がない場合、お手数ですが再送していただけますと助かります。
その他既知関係も大歓迎です。
花嫁ですが嫁ぐまでかなり悪どい仕事をしてきたので、悪人扱いはもちろん、モブ等にもお気軽にどうぞ~
▼素敵企画:魔王と花嫁【illust/51208458】
2015-09-15 10:32:54 +0000