◆永世中立公国ヘルシュヴェティア
標高高くに位置する牧歌的な小国。のどかな国民性が特徴。
数代前の王が魔王台頭を知り、永世中立を宣言すると共に結界が張られ、以後一切の国交を絶った。
その為、天空の楽園とも呼称され、伝説のような扱いを受け始めていた。
もっとも、迫害を受けて逃げ延びてきた種族や亡国の人間などは例外的に保護される。
ここ最近になり、魔王滅亡の報せが事実だと確認できた為、国を開くことを決める。
「まあ、また新たなお客様がいらしたのね。ようこそ、ヘルシュヴェティアへ。あなたを歓迎しますわ」
「すてきな花冠。あら、私にくださるのね、嬉しい」
「……?海というのは、青いお水が湛えられた、果ての見えない程大きな湖のことなのでしょう?」
「この国を守るのは私の義務なんです。公女としてでなく、結界の番人として、一国民として」
◆公女:オリム・ツイス=ヘルシュヴェティア (一人称:私 年齢:17)
現王家ツイス家の長女。心優しく、気さくな人柄で国民にも親しまれている。
農作業中に腰を痛めた父王の代理で王を務める為、国民からは公女様と呼ばれることがほとんど。国を開くことにしたのは外界に興味を持ったオリムの発案による。
元々おっとりした性格であることに加え、鎖国が続いていた影響で妙なところで世間知らず。
時折生まれる異彩眼の人間が結界の番人を務めることになっていた為、オリムも例に違わず当代の結界の番人となった。
◆絆
パーチェ・S・天石原さん【illust/52387172】
編集中
◆ヘルシュヴェティア公国・所属条件
「弱きもの(※困っている、追われている、病弱、瀕死など解釈はお好きに)」であること。保護を求めてきた者は排除はしない規定。現在は旅人や観光客も受け入れる。
ただし公国に仇なすまたは敵対の恐れのある場合は結界に弾かれる為入国不可能。
また結界は時折、その人の意志に関わらず、「弱きもの」として認識したものを国内へ引っ張り込んでしまうことがある。
◆絆について
種族年齢性別は不問。何か提案があれば設定などを添えて頂けると嬉しいです。
絆以外で移住や亡命なども受け付けます。既知関係も募集中。
濡れた両手を握りしめて、公女は微笑う。
「この平和がどうやって保たれているか、お分かりかしら。結界が、どんな仕組みか御存知?
そうね、知らなくていい。楽園にいる間は国民みなが幸せなでいられるようにしなくては。
――――けれど、我ら異彩持つ者は代々、己の代で務めが終わることを祈っています」
その頑強な結界は、命を糧にしていた。
2015-09-06 11:49:39 +0000