歓楽都市と銘打った以上、美食的な出会いもあろう。
そう思い足を運んだが…。
人間はどうしてこうも飽きもせず殺し合いを好むことか。
奪うことしか知らず、奪うことしか教えられず…
このさもしい世界で生きる人間の汚らわしさにはウンザリさせられてばかりだ。
コーヒーを飲み干し、私は愛用のパーカッション・リボルバーを取り出す。
浅ましい人間が私を追いはごうとする。
生物としての生まれた以上、生きる事が最大の目的なのだ。
その結果がこの世界、そしてこの世界に生きる者達が剥き出しにした人間性ならば…
この世界では死もまた救いのうちに入るのだろう。
……そんな事はどうでもいい。
私は二杯目のコーヒーは砂糖と牛乳ありありのものが飲みたくなっていた。
◆
illust/49663659
2015-09-04 19:17:58 +0000