◆こちら【illust/50050950】の企画様に参加させて頂きます。
◆魔導書レヴィアタシス
青の歴史書/ポイント 10pt (強靭:0 知能:6 器用:1 機敏:0 幸運:3)
◇もとは白紙の本だったが、ある魔導士がその本に自らの魔力を分け与えたもの。
白紙に力を注ぎ込むと、注ぎ込んだ主の力が宿る。様々な人の手に渡った古い書のため
自らが使うことができない力でも、魔導書に刻み込まれてさえすれば扱うことができる。
しかし、魔王統治時代のとある日に力が刻みこまれたページの大半を何者かによって
破り捨てられたため、力が刻まれたページは僅かにしか残っていない。
白紙のページは残っているため、まだ刻み込むことは可能である。
主たる者を見つけることができれば魔導書の力は増す。
<残された力>現在2つ
・地に癒しの力を巡らせ、傷を負ったものの傷を癒したり治りをはやくすることができる。
(簡単にいえば回復床を展開させることができる。ほのかにあたたかい)
・記憶辿り。ものに触れることでそのものが見た歴史を視ることができる。
ただし、人の記憶は完全には辿ることはできない。
◇魔導書に宿る精霊(名無し)
女/30歳(外見13歳)/138cm
一人称:わたし 二人称:お前
レヴィアタシスに宿る精霊。
精霊が死ぬと、その屍から新たな精霊が生まれ、
死した精霊の主のもとを離れ、新たな主を求める旅に出る。
また、精霊より先に主が命を落とした場合は精霊は潔くその命を絶つ。
現在の魔導書の精霊は金の髪と青い瞳を持つ年若い少女の姿をしているが
外見と裏腹に口調は少女らしいそれではない。
自らを「上手に使ってくれる」主を求め、旅をしている。
冷静で落ち着いてはいるが、好奇心が強く様々なものを見て歩くことを好む。
◆(8/21)素敵なご縁に恵まれました!
レインさん【illust/51711510】
絆に伴い、『ラピスラズリ』という名を授けて頂きました。
魔導書の主としてだけではなく、伴侶として共にその人生を歩んで頂けます…!
いずれその存在が、主を探し求め彷徨うだけの器を満たしてくれようとは
数多の魔導士の手に渡りその歴史を刻んだ魔導書でさえも予測することなどできなかったでしょう。
「…ほう、美しい宝石だな。あぁ、すまない…いきなり話しかけるのは失礼だったか。
なに、怪しいものではないさ。旅の者だ…というべきかな。尤も、わたしはヒトではないのだがね。
それより少年よ。その宝石、確かに美しいが……お前の心は、痛くないのかな?
ヒトの痛みというものは……あぁ、これは話すべきではないな。それでは少年、またどこかで。」
<器に意志などない。ただ自らをうまく使う主を求めよ>…魔導書はそう精霊に呪いのように囁きます。
精霊自身も魔導書の囁く言葉が最善だと思っていました。しかし精霊は、魔導書の望む器にはなりきれず
魔導書の意に反し、何故か頭に焼き付いて離れないかの少年を探し出しました。
「…ヒトは痛みを感じ涙を流し、その心を洗い強くなるとどこかで聞いたことがある。
さて、痛みを失った者は真に生きているといえるのかな?…私としてはそれが疑問でならないんだ。
なあレイン、お前のつくるその宝石は美しいよ。眩しいくらいだ。
…これは、わたしの憶測だがお前が誰よりも心を痛め、誰よりもかの王を思っているから…
そして何よりも、お前の心が美しいからこそこの宝石はこんなにも美しい。
……わたしはお前を気にいったよ。レイン、わたしの主になる気はないか?きっと、お前の力になるから。」
精霊は自らの主を見つけました。主と共に護るべくものを護ることが何よりの喜び。精霊はそう信じて疑いませんでした。
そう、主たる少年に抱いてはいけない感情を向けるそのときまでは……
「…『ラピスラズリ』…。それがわたしの名前?ふふ、嬉しいよレイン…ありがとう。
いつだったかな、名などいらぬと思っていたあの頃がとても遠い日のことに感じるよ。
ほかの誰でもない…お前がくれた名だ。大切にするよ…ほんとうに、ほんとうに ありがとう。」
本来、精霊は寿命若しくは主の死以外での死は許されざること。精霊が生まれたときから、魔導書が精霊に教えてきたこと。
精霊は、魔導書の教えに背きました。とある日の朝、精霊の傍らには血に塗れたナイフが一つ転がっていました。
---精霊だったモノは青い宝石となり、その静かな部屋に佇んでいたといいます。
“私は貴方と出逢うことができてとても幸せでした。でも、魔導書としての、精霊としての私はもう貴方に必要ないから。
だから、さようならを言わせてください。愛し我が主よ、貴方のおかげで私はヒトになることができました。
………ありがとう。 <魔導書の末頁に記されていた言葉より>”
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2015-08-17 16:11:24 +0000