【千国大河】破魔の渓谷 フェークヴェル【第一期】

mituki
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こちら【illust/50050950】の素敵企画に参加させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。

◆国:破魔の渓谷フェークヴェル
◇代表:薬草師アイナ
◆ポイント10Pt(強靭:0/知能:5/器用:2/機敏:0/幸運:3)

「ああ、ようこそ旅の方。ここまで来るのは大変だっただろうに、よく来てくださった。
 外の人には何かと不便だろうけど、折角来られたんだ。是非ゆっくりしていってほしい。
 自然の恵みはたっぷりあるし、人が生きるのに大事なものは、ちゃんと揃っているからね」

◆破魔の渓谷 フェークヴェル
 周りを険しい山脈に囲まれた、数十人の人々が暮らす簡素な村。
 石造りの家が点在し、道沿いに植えられた木々は暖かくなると一斉に花を咲かせ、桃色の果実を実らせる。
 土地は痩せているものの、山頂から流れてくる雪解け水のおかげか植物がよく育つ。
 村のあちこちで家畜が草を食み、村の外では良質な薬草が多く見つかる。

 小さな村である為、人々は互いに協力し合って生活している。
 畑や果樹園を世話する者、家畜の群れを追う者、収穫物を加工する者といった具合に、
 村人一人ひとりが自分の個性を活かせる役割に就いている。金銭の概念は乏しく、主流は物々交換。
 自然の色を身に纏って邪気を祓うという風習があり、村人達は皆、草木で染めた大きな布と組み紐を身につけている。

▼特徴
【破魔の力】
 渓谷全体に破魔の力が染み込んでいる為、この地で魔術は使えない。
 この谷に生きる者たちは、攻撃・補助・回復の種類を問わず、あらゆる魔術を受け付けない。
【廃都の欠片】
 打ち砕かれた瓦礫の合間から、稀に前時代の魔術書や術具が見つかる事がある。
 魔力に縁の無いこの地の者には無用の長物だが、これらの品を好んで集める変わり者もいるらしい。
【薬草群生地】
 村を取り囲むように、様々な薬草が生い茂っている。
 他国では採り尽くされ、滅多に見られなくなってしまった薬草も自生しているかもしれない。

◇薬草師 アイナ・リウプラーナ
 薬草の知識や医者としての手腕を認められ、若くして村の取り纏め役を担っている女性。
 外見も言葉も飾り気が無い。口数は多くないが胆力があり、相手が誰でも遠慮なく物を言う。
 泰然とした態度で村人達からの信頼は厚いが、未だ浮いた話の一つも無い事を心配されている。
 
▽絆を結んで頂きました!
 大地の竜 テハ族、族長トパゾス・テハさん【illust/51789078
 「珍しがるように見る者が多くて申し訳ない。皆、外の人を見るのは初めてなものでね。
 …あの険しい山々を、よくぞ越えて来てくださった。フェークヴェルは、貴方達を歓迎します」

 険しい山脈と崩落した岩々に阻まれ、長年閉ざされていたこの地へ最初に訪れたのは、流浪の旅を続ける竜人達だった。
 年若き長に導かれた旅の民を、渓谷の村は驚きと好奇心、そして歓迎の心で迎え入れた。
 旅の話、外の国の品々、そして色鮮やかな美しい剣舞。テハ族がこの地に留まっている間は、毎日がお祭りのようだった。
 普段は穏やかな渓谷の村も、この時期ばかりは賑やかになる。二つの民は親交を深め、確かな友好関係を築いていった。
「以前に比べて、この地の緑は色鮮やかになった。ふふ、テハ族の人達が大地を癒してくれるおかげだね。
 そろそろ、次の旅に出るんだろう?次に君達が訪れた時にはまた良い報告が出来るよう、私も頑張るとするよ」

 若き二人の長達は、互いに悩みを打ち明け、意見を交わし合った。時を忘れて朝まで語り合う事もあったようだ。
 互いを尊び、切磋琢磨し合った二人の絆は、後にその関係を変えてもなお強く結ばれていたのだという。
「正直に言うとね、私は君を、弟のように思っていたんだよ。だけど…うん、今は少し違うね。
 トパゾス、君の隣は落ち着けて、とても居心地がいいんだ。だから私は、君の、いつか帰る場所になれたら嬉しいな」

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2015-08-13 09:15:46 +0000