「私のキスであなたを殺す。それだけよ」
◆オディール(Odile)
女性/22歳/160㎝(+ヒール8㎝)
◆武器:ルージュ(口紅)
ひとたび傷口に触れれば、たちまち魔王は死に至る。
◆幼いころより貧しく、生きるためにとある町で娼婦をしていた女性。
片目を失いキズモノにされたため、娼館から魔王へと売られた。
何もかも失い絶望したオディールは、魔王への復讐だけを生きるよりどころとするが、
本当に彼を憎んでいるのか、自分自身の心が分からず苦悩することになる。
◆おとなしく、控えめな性格。しかし一度決めたことを曲げられない頑固な面がある。
一人で生きてきた時間が長いため、家事は全般得意なほう。
◆魔王様:ミキテスカトル様【illust/51694976】
その左目を奪ったときと同じ笑顔で、同じ手で、魔王は女が育った娼館を消し去る。
絶望のさなか、あの欲望の館からようやく解放されたのだという確かな安堵に気付き、女は愕然とするのだった。
「ミキテスカトル様。私はあなたなど怖くないわ」
(いいえ。本当は、怖い…だけど)
「あなたは私をあの館から解放してくれたもの」
(あなたは私の帰る場所を奪った)
「これからはここが私の居場所…そうでしょう」
(……だから私はあなたを許さない)
(なのに、どうして
……このキスはこんなに悲しいのかしら)
「……そうよね。きっとこれが運命だったのよね」
女は冷たくなった唇に最後のくちづけを落とした。
◆魔王と花嫁【illust/51208458】
2015-08-01 14:45:40 +0000