その姿を目の当たりにした水無月達は戦慄した・・・
連絡は受けていたものの、やはり驚きはかくせない
それは黒く染まった鳳翔そのものだったのである
鳳「お願いします・・・・彼女を・・私に討たせて下さい!!」
十数年前、無慈悲に深海棲艦を沈めてしまった鳳翔・・・
散り際にその深海棲艦は鳳翔から魂の一部を抜き取り、怨みの言葉を吐き散らしながら
水底へ消えていったという・・
そして月日が流れ、その深海棲艦が鳳翔の姿となって蘇ってきたのだ
識別名・龍飛(深・龍飛)と名付けられた深海棲艦は
単艦であるにもかかわらず、他の艦隊の艦娘達を凄まじい怨念と戦闘力で蹴散らしながら
ここまでやってきたのである
狙いはやはり鳳翔本人か・・・
鳳「提督・・お願いです!あんな恐ろしい存在を生み出してしまったのは私です・・
私が深海棲艦の何たるかをよく理解もせず無碍に沈めてしまったから・・・!
そのせいで他の娘達にまで・・・・・
彼女だけは・・どうか私に・・・!
提督、お願いします!!」
涙ながらに訴える鳳翔に対し、水無月は優しく告げた・・
提「行ってあげて下さい・・鳳翔さん」
断られる覚悟で言ったつもりであったため、驚いて顔を上げる鳳翔
提「それ以上言わなくても・・わかっていますよ
・・・時が来たのですね。私がそうであったように・・鳳翔さん自身にも
長きにわたる心の影と、決着をつける時が・・!」
鳳「て、提督・・・・・」
提「あなたは我々が守ります・・他の棲艦勢に邪魔はさせません!
全力でゆかれるとよいでしょう。
ただし・・・轟沈はもちろん、刺し違えも許可はしませんからね」
そう言って自分のマフラーを鳳翔にかける水無月
鳳「提督・・・・・・ありがとうございます!」
そして鳳翔は自分の影とも呼ぶべき存在・・
深・龍飛と対峙
鳳「航空母艦、鳳翔・・・・・・・抜 錨 特 航!!」
こうして、鳳翔と龍飛の戦いの火蓋が切って落とされた・・!
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下書きだけで数日・・
塗りに約二週間とアホほど時間かかりました(笑)
深・龍飛に関しては完全にオリジナル・・
自己解釈の産物です。
そしてさらに鳳翔さんには「イヤイヤ、鳳翔さんそんなもん積んでねぇよ(爆)」な
装備まで・・・
いいんです、決戦仕様ですから(笑)
さて、前回と二連発で鳳翔さんでしたが久々に全力投球しました。
まだまだ描きたい物はあるのですが、しばし休息を・・・
楽しくても寝不足はイカンのです・・!
ちなみに『抜 錨 特 航(バツビョウトッコウ)』ですが・・
まぁ何と言いますか・・・・・アレです、
『覚*・・完了!!』的な意味合いの造語です(笑)
それではまた・・
2015-07-29 17:54:47 +0000