ヨグ「おや…どなたかと思えばメッチ・ポークバードさんではありませんか?」
メッチ(16)「…クレアシオン教授」
ヨグ「ふむ…君は魔法少女部に所属してはいるが実際は魔法の才能、いや魔力そのものを持ってもいないこの世界での捕獲素材としては並以下の生徒…ですがその魔杖、適応型魔導衣でしたか? この間のリーグ終了時にヴァイオラ先生とのお話聞かせて頂きましたよ。本当はそれ願望器だそうですね、しかも授けたのは上位生命体…その魔鎧も魔導衣も実は同じ物質で出来ているのも知っています。どうでしょうか?並以下の素材である貴女を見逃す代わりにその魔杖、譲ってくれませんかね?その願望に応え具現する物質は我々の更なる高みに何かしらの役には立つかもしれません」
メッチ(16)「世界が危機に陥った現状で教授、言いたい事はそれだけですか」
この状況で少女(16)は目を閉じ深呼吸を行う。辺り一面に覆っている黒い霧は何故か少女(16)のある一定の距離からは近づけなかった。少女(16)からなにやら熱気のようなものがじわりと吹いてきているようだ。
メッチ(16)「『ヒト』を守る為『ヒト』は斬らぬ主義でした…ですがこの力を授かったあの日、あのヒトに誓った…家族を、友人を、仲間を、牛を守ると誓った!今ここで貴方の凶事を見逃すわけにはいかない!!!」
少女(16)の咆哮とも言える叫びと同時に少女(16)の全身から烈火が迸る!
ヨグ「フフッ…本当に願望器のようだ、魔杖が貴女の願いに応えたようです」
そして碧き焔と赤き闇は静かに対峙した。
◇お借りしました(敬称略)
【特務機関ディマイズゴア】
司令官 ヨグ【illust/51051984】
※魔法少女部 カウスラッシュ・メッチ(滅火炎装)ことメッチ・ポークバード(16)【illust/50681284】この後ぼろくそに負けますがw
2015-06-27 19:26:52 +0000