「魔法生物を倒すのは簡単だ。だが、いいか。
魔法生物ってやつは、生き物の心臓にあたる“核”をひと突きにしたり破壊することで
集合体として一応の散解をみるが… そりゃ〜“ふつうの状態”での話だ。今のこの世界の、この場合、
この事態を引き起こしたっていうゼオってやつから『宝珠』ってやつを取り上げない限り、
相手は世界まるごとの魔力をもって生命の息吹を吹き返してくるぜ?
くれぐれも“散らした別種の魔物同士が合体して新しい厄介な生き物にならないように”気をつけな」
「………………………わかった」
「随分、御事情ってやつに詳しいじゃないかい、生首野郎さんよ?」
「生首野郎じゃねえ。俺は—
俺の名前は、まぁ、いいか。ともかく俺は
トレジャーハンターだ。いいか、心して乗り込め。
俺たちが…この俺が、いただくぜ…“メイジアの宝珠”をなッ!!」
「………………………あなただけには、渡さない。」
「それとな、傷を受けるな。ただのひとつも、どんな小さな傷でもだ。無傷で進め。
もしも、傷んだなら、ただちに塞げ。
話に聴いた限りなら、この手合い。油断した隙に“乗っ取られる”ぞ」
「「「「「「いくぞ!!」」」」」」
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◆『ブラックベルト』
世界を脅かす脅威に際し『セントゲート場末の場外興行、賭け試合』illust/50850330の興行主によって急遽編成された
ベルロンド奪還のための印剣術士4名+旅の賞金稼ぎ1名+αの特別パーティ。
首都に突入し、魔物および“異界を渡る邪悪”の討伐に乗り出す。
◆興行印剣術士 ドラウリィ・ゴルドン(47歳/177cm)
オールベルは往年の元コロシアム・ベテラン競技者。
引退後、セントゲート場外興行の看板プレイヤーとして観光客を賑わす。
印の強さもさることながら巧みなトリックを織り交ぜる隠しの剣の駆け引きに長けている。
◆勇気ある少年 ホガン(11歳/130cm)
エトワイル移動民族の出身で、印剣術を学ぶ為に両親のもとを離れオールベルに特別留学に来た。
泣き虫の妹とのんびりした妹の、しっかり者の兄。ドラウリィに志と素質を認められてパーティに組み込まれた。
◆豪腕 アレックス・マッケン(24歳/180cm)
フーフロット出身のプロ印剣術士。競技大会の記録保持者で、世界ランキングは100の指には入るとも言われている。
前の世界大会で負った腕のケガの療養のため、リハビリ生活中、旅行でオールベルを訪れていた。
猛々しい印剣を繰り出すパワーファイターであり、その礼節を重んじる武術精神からついた渾名は“獅子紳士”
◆“石版刻み” ジニー・ジニー・アロ(??歳/167cm)
出身不明、経歴不明。場外興行の雇われスコアラーマン。
印剣術に非常によく似た別の何かを扱う。毎晩違う女性と食事をしている。
◆寄港者ライナ&喋る首だけ野郎の死に損ない【illust/50664472】
旅の賞金稼ぎ。賭け試合に挑戦中『リーグ』で起こった異変により試合が中断され無効試合となるも、
腕を買われ、賭け試合の報奨金の何十倍もの依頼金を積まれて、今回の興行主の依頼を引き受けた。
※行く先に窮地に陥っているひとがあれば助太刀致し〼
■企画元【pixivファンタジアT】illust/49662235 第二章「魔法の世界メイジア」illust/50580029
2015-06-26 09:46:10 +0000