――君は何になるのかな?
幾度もかけられた問いかけと、その裏で招く期待の手。
ある人たちにとっておれは、爺さまの続きだった。
他の答えを用意できなければ、いつか連れていかれてしまう気がした。
権威なんていらない。偉大さなんて向いてない。
おれはもっと平らなところで、魔法と付き合っていきたかった。
だからずっと考えてきた。考えて、考えて、思いつく限りできる限り、やれるだけやってきた。
何かを成すためには力がいるけど、何かもしないためにも力はいるのだと知った。
少し悪い方向に想像するくせがついたけど、それで回避できるものもあるから、まあいいかなと思ってる。
…こういうときとかね。
「せっかく合唱魔法を使う機会なんだから、呼んでほしいな」
「…そうだね」
きっとおれはこれからも「楽しい想像」が下手だろう。
いいんだ、別に。
(今とこれからが、平穏無事であることの方が大事)
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こちら(illust/51025594)でショコレッタちゃんが一人で戦ってたので押しかけ応援にきました。
一人じゃ頼りないのでペレーネ君にもお付き合いいただきました。
多分いろいろおかしいと思います。すみませんありがとうございます。
不都合ありましたらパラレルで…!
テオドールの魔法は水晶媒介。適当な棒に巻き付けて使います。
*お借りしました。
ショコレッタちゃん(illust/50729337)
ペレーネくん(illust/50734210)
なんとか楽しくやってるよ。
テオドール(illust/50724140)
2015-06-23 14:33:43 +0000