【PFT】金樹の森

カゼノキ◆閲覧停滞中

金貨のような葉と、美しい装飾品にも劣らない実をつける樹木に囲まれ黄金の森。
欲深い者が立ち入れば、地面に散らばったその輝きを本物の財宝と見紛い、容易に出ることはできないだろう。
そこでは独自の進化を遂げたらしい生き物たちを複数見かけることができる。

タテガミオウゴントカゲ
本来毒を持つ種族だったが、金樹の根本に生える毒キノコを食する内に無毒な体に変化したようだ。
金ぴかの鱗は特に錬金術師が好んで杖の装飾品に使う。

コガネダケ
金色の毒きのこ。鉄のような味がする。
神経を麻痺させる効果を持つが、量によっては薬にもなるため、薬学の分野では重宝されている。

キンイロチョウ
金色の翅をもつ派手な蝶だが、この森の中では保護色である。
愛好家は多く、蝶のためにこの森を訪れる者も少なくない。

キンジュノアジサイ
金樹の根っこの養分によって、この森でのみ金色に咲く花。
森から持ち出すと錆びたようなくすんだ色合いになってしまう。

------------------------------------------------------

「魔法の学校がある世界、だそうですわ。あなた、良い機会ではなくて?」
「オレには師匠がいるから勉強なんてしなくていいんスよ!
 ……今は、行方不明ッスけど」
「そういえばあなた。
 その杖、何をする時も傍に置いてますわね。
 そんなに大きいのに、邪魔じゃありませんこと?」
「これは宝物ッスから。
 師匠が青石のペンダントと一緒にいつでも手離すなって言うから、ずっと持ってるッス!」
「それはちゃんと持ってるのでしょうね?
 見たところ、どこにももってないように見えますわよ」
「え? あれ?? ……全く気がつかなかったッス。
 いつからないッスかね!? ずっと身につけてたはずなんスけど!」
「……あなたねえ」

幼なじみと言うほどではないが、それなりに長いつきあいの少年。
人と共に生きる道を選んだ風龍一族のシエロは、そそっかしく何となく見捨てられないところもある彼の、師を探すという目的の旅路にも力を貸してやっている。
だがその素性には謎が多かった。おそらくあの様子では、本人も本当に何も知らないのだろう。

(魔法使いと言い張る割には、あの子自身には魔力の流れを全く感じませんわ。
 あの杖が、何かのエネルギーを魔力に変えているのかしら?
 ……魔法については専門外ですから、わたくしには断定できませんけど)

ムーへは森の報告書をもっていきます。
◆シエロベルデとアギ:illust/49875839
 pixivファンタジアT:illust/49662235

#PFTアイテム#天望の儀式【緑】#pixiv Fantasia T#PFTモンスター#【<◎>】#エトワイル#◇青い師匠と赤い弟子

2015-06-23 13:15:50 +0000