「先に皆に教えておくけど、俺が一番怖いのは『死ぬ事』だ。
もし試練の間、俺が\グワーッ!/とか言い出したらそういう悪夢に遭ってるだろうから、
そのときは遠慮なく\イヤーッ!/つって殴ってくれていい。頼んだぞ!」
「皆もなんか怖いものとかあるなら、恥ずかしがらずに事前報告するといいよ。
悩み事や言えない事でも、この際ゲロちゃえばちょっとは気が楽になると思うし…
あとほら、俺ら仲間だしさ。」
「さぁ、前置きはそんくらいにして、皆で悪夢をぶっ飛ばそう!
オルガノ、俺に合わせて高音を!テオドールは主旋律を!歌は心からだ!俺は歌うのがいつも楽しい!
自信がないやつは俺になったつもりで、さぁ、歌えーー!!そして俺の歌もきけぇーー!!」
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『金魔鳥』は遥か昔、メイジアが宝珠を巡って争いあっていた時代に作り出された魔鳥です。
美しい歌声で、あらゆるものを壊してしまいます。
レーオスはその『金魔鳥』としてエトワイルの学院の実験室で生まれました。
いつも元気な彼には恐れているものはわりと多くあって、
まだ子供の頃なんかは常々友人にそれをこぼしていました。
「実験室生まれ」と呼ばれていじめられる事。
きちんと勉強しないで先生に元の鳥の姿に戻されてしまう事。
そうして誰かを傷つけて友達を失ってしまう事。
ついには処分されて歌が歌えなくなる事。
学院で学ぶうちに、自分が古い時代の危険な生き物である事をいやと言うほど思い知らされて、
落ち込んでしまう事も昔はよくありました。がむしゃらに勉強したのもその為です。
今はもうひとつ恐れている事があります。
合唱は一人では歌えません。仲間を失う事は彼にとって死ぬ事と同じくらい怖いことでした。
けれどそれは怖いことと同時に、たいへん心強い事でもあります。特にこの万魔殿の試練では。
今こうして頼れる仲間がいるという事は、レーオスの人生の中で、本当に幸運な事でした。
落ち込んだり恐れるよりも、生きる事や歌う事を精一杯楽しむ事が、彼の今一番大切なことでした。
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//レーオス先輩の出自はこちらillust/50829487
当作品キャプションと合わせてご覧いただけると分かりやすいかもしれません。
最上級生とかレーオスと近い生徒は彼の子供の頃の事とか共有してるかと思います。
//レーオスの金魔鳥としての歌声で皆さんの魔力・攻撃力が倍増します。
「お、俺にこんな力が!?」みたいな展開にご利用ください。
//あと、イヤグワしたいです。イヤグワしましょう。アイエエエの準備は出来てますから。
//エトワイル翠石合唱団後半戦方針illust/50905927
//お借りしました
オルガノちゃんillust/50797157、テオドール君illust/50724140
団長レーオスと先生方illust/50689621
//ちょっと宣伝(二章でも引き続き色々やらせていただいております)
//タグ提案【精霊瓶<エレメンタルボトル>を作ろう!】illust/50664341
//部活タグ【オールベル園芸部】illust/50664607
//エトワイル翠石合唱団illust/50663421
//第二章「魔法の世界メイジア」illust/50580029、エトワイル国illust/50580131
後半戦illust/50891126、追加イベントillust/50900299
//ロゴ素材お借りしましたillust/49663384
//テーマ企画【illust/49662235】
2015-06-19 22:26:48 +0000