ああ、なんてー
試練を受けたいと思ったわけでは無いが、
彼に試練はあったほうがいいと思っていた。
その為に空を突き抜けそうな膨大な高さの塔へと
生徒だと偽っていることをいいことに彼、オーラと足を踏み入れた。
リーグは個人的に興味は無い
ただ、「彼」が「識る」為としてこの世界は非常に都合が良いのは明らかで私は
横で笑顔で塔の中を跳ね回るついこの間までは不愛想だった少年を見ながらそう考える。
「あ、ほらニコ!みておっきい!」
ピョンとはねながらオーラが指さした方角には私の3倍、いや4倍はありそうな石の傀儡
そうゴーレムと呼ばれるモノと私たちが忍び込んだ学園のヴァイオラ(本体かどうかは定かではない、彼女ほどの魔法の使い手であれば分身の一つだったとしても驚きはしない)がそこで待ち構えていた。
「食べられるかな?!」
通常ならば恐怖を感じてもいいのだが、今の彼にはそういった感情は無いに等しい。
無邪気と言えば聞こえは良いが何も考えていないようにも見える。
「私には解りません」
無邪気に問いかける彼の質問に私は解答いたしかねる。
何故なら私は食べる機能がついていない人形だから。
「」
なので推定の返事を返す。
彼はそれで満足そうに跳ね上がり何を考えているのかわからない石人形へととびかかっていく。
私もその後に続き地面を蹴り上げた
カランと聞きなれた無機質な音が響いた。
□2章後半戦【illust/50891126】ログインします!オールベル支援続行
□お借りしました
オーラ君:illust/49671953
2015-06-16 11:53:17 +0000