◆こちら【illust/47567569】の企画に第六結、四人目、続投させて頂きます!
おやすみ おやすみ
いつ目覚めるかも分からぬ
眠りの淵へ
その池の表面は水晶で覆われている
その池の水中は花が咲き乱れている
その池の中心は淵へ落ちた者がいる
ずっとずっと昔
自ら時を止めようと
深い眠りについた
おやすみ おやすみ
いつか目覚めるその日まで
命尽きない内に
◆緝春(しゅうしゅん) ◆男
一人称:私
二人称:君、貴方、~さん
年齢:47歳
身長;両掌サイズ 満月時:180㎝
前期【illust/50336362】
『残された者に悲しみと花を残すなら、出会わない内に目覚めない眠りにつきましょう』
『私は幸せでした、父と母の元に生まれ、兄と弟の幸せな姿が見れて。それだけで、私は幸せでした』
『私が目覚めることなく、花も残さず散っても、どうか悲しまないでください。私は、幸せだったのです』
(眠りにつく前に残したと思われる手紙より抜粋)
父:アマービレ・リビトゥムさん【illust/49906674】
『父の育てた青い薔薇は、どんな花よりも綺麗でした。私の池に少し貰ってしまいました…すみません…。父さんの元に生まれて、幸せでした』
母:乙冬【illust/49609446】
『母さんが花になった時、貴方が羨ましいと思いました。花になっても、どうか父さんとお幸せに…』
兄:アッサイさん【illust/50245252】
『私は、兄さんの弟であった事を誇りに、思いたいです…。兄さんの幸せがずっと続きますように、祈っております…』
弟:アリオーソさん【illust/50245736】
『私がアリの兄であった事を、アリは落胆しないでくれるでしょうか…。アリの幸せが私の幸せです。奥様と健やかに…』
◆己の血筋に悲観した末に自分の時を止めてしまった男。
自分の池に父の世話した青い薔薇を沈め、表面は水晶で覆ってしまった。
その中でいつ目覚めるか分からない眠りについた。
老いはしないが髪が伸びたりはするらしく、真っ直ぐにすれば恐らく身長を越している。
眠りについた為、悲観的な感情の上下もなく、核の光が花や水晶に反射してちょっと幻想的になっている。
本人の与り知らぬところで「真の愛を抱いた者が触れると水晶が開く」という噂が流れているが、真実は定かではない。
(他詳細は前期を参考にしてください)
◆種族
前期参照【illust/50336362】
◆素敵な方とご縁を頂きました!
甥っ子のアジタート・リビトゥムさん【illust/50994857】
声が聞こえたのです。
青薔薇に包まれるように、水晶に覆われた池の中で。
私の眠りは微睡むように、現在(今)も過去も。
深く、浅く、夢見るようでした。
それは、家族の声で、兄や弟や父に声でした。
私は、家族に何も告げず、手紙だけを残して眠りにつきました。
だから、私は聞こえてくる声に、耳を背けたのです。
鮮明に聞こえてこない声に、耳を背けたのです。
呆れられている事でしょう、怒っている事でしょう。
そう思えて仕方なかったのです。
声が、聞こえたのです。
それは聞いたことのない声でした。
それは時折こちらに声を掛けるのです。
声を聞く度に、私は眠りから引き上げられるのです。
淡く揺らめく気泡のように。
それはホツホツと、水面へ引き寄せられるのです。
声が、私を呼んだ気がしたのです。
私は、この私の胸の内をくすぐる感情の名も知らないまま。
この声の主に会いたいと思ったのです。
触れたいと願ったのです。
花を、贈りたいと目覚めたのです。
初めて目にした君はとても眩しくて。
この涙が会えた事への喜びか、外気へ触れた刺激かも分からず。
ただただ愛おしく思えたのです。
私を呼んだ声が、私の聞いた声が、君でよかった。
恋しくて、愛おしい君に、出会えてよかった。
貴方に花を贈りましょう。
共に景色を見ていきましょう。
きっと貴方と見る景色は、
なにもかもが明るく、綺麗に見える事でしょう。
お慕いしております、アジタート。
私は貴方と、共に在りましょう。
◆第二結からの参加でしたが、これまでご縁を下さった、
緋川様(鱒田晶さん)
さくらだいこん様(トウリさん)
なちと様(アマービレ・リビトゥムさん)
有難う御座いました!
◆なにか問題がありましたらそっとご一報ください。
※叔父(叔母)と甥(姪)で婚姻できる事は主催様に確認済みです。
2015-06-14 19:28:24 +0000