【夏闘乱2015】叢雲 悠英【西軍】

きらみ

「――月に叢雲花に風、月夜を誘うは一輪の白燈。固き蕾とて花は花、手加減は無用です。
 わたくしも叢雲家嫡女として、見事咲かせてみせましょう」

「…ゆえ、ちゃんとできるかな。わかんない。でもやるよ。だって、そういう家に生まれたから」
「別にきらいじゃないし、じゃまじゃない。一緒だと心強いのも、ほんとう。
 …それってこの血のせいなのかも。朔玖じゃなくても、いいのかも。でも、いなくなっちゃダメ。…朔玖は、ダメ」
「――ん、大丈夫。朔玖のこと、ゆえがちゃんとまもるよ。独りにしないって決めたから。……家が」
(なんで咲かないのかなぁ…紐、固いし。でも、まぁいいや。蕾でも、この紅色は、朔玖の色だから、すき)


叢雲 悠英[ムラクモ ユエ] / 玉鋼学園1年(15歳) / 西軍所属 / 女 / 155cm
多少たどたどしい話し方と顔立ちから、実年齢よりも幼く見られるがマイペースで歳相応。すぐむくれる。
軽く3人前は平らげる食いしん坊。杏仁豆腐と、半分こして食べるアイスが好き。

叢雲家初の嫡女のため甘やかされてはいるが、大人の中で育ってきたので度胸はあるし肝も据わっている。
由緒ある家柄の跡継ぎとして躾られてきたので、意識すれば所作は一流。畏まった場では丁寧な女性語を流暢に話す。
ただ、食べ物の皮や包み紙などを剥くのが下手で汚い。豊満な体の割に女子力が見当たらない。
昔こっそり飼っていた猫の死を知って以来、動物が怖くて触れない。

叢雲家を主とし、古くから主従関係を結んできた花嵐家嫡男の花嵐朔玖くんillust/50654283と大体一緒に居る。

堅苦しい主従関係は数代前に実質解消し、現在では仲の良いご近所さんのような付き合いをしている。
叢雲家は2人をまるで双子のように温かく見守っているが、「一緒に居なさい」と幼い頃から言われ続けて食傷気味。
傍に居ると落ち着くけれど、それは古くから続く血のせいではと思っている。
世話を焼いてもらうのも一緒に居るのも当たり前になっているため、朔玖くんに大分甘えていることに本人は無自覚。

⚶心剣:咲紅月花蕾[さくづきからい]
 赤いカランコエの蕾が付いた黒く美しい刀。
 悠英の手には大きく扱いづらいためか、刀を握ると腕を支えるようにカランコエが絡まる。
 顕現させた瞬間のみ、持ち主を守るように紅色の小さな花びらの花嵐が起こるが操ることは出来ず、数秒で消える。
 刀剣としての他に雷電を操り、対象の足止めや意識を奪う。
 花こそ咲いていないものの、かつての従者である花嵐先祖の刀に似ており、なぜこの形なのか悠英本人にもわからない。
 元々の紐が固くて解けないので背負せるように自分で取り付けた。めんどくさい。

本来ならば、叢雲家は月下美人、花嵐家はカランコエという家の象徴である花の刀を顕現させるが、
主従の契りとして互いの心剣を交換して以降、代々相手の刀を継承し続けている。
継承したばかりでは花が咲いていない不完全な状態となっており、扱いも難しい。
咲かせるところまで心剣を育てると、本来の持ち主の手に戻る。
花を咲かせる条件などは明かされず、本人たちで探し咲かせることが家を継ぐ条件になっている。


⚶夏闘乱2015:illust/50276265

#✯#Toransai#☽✥

2015-05-31 10:40:19 +0000