――誰も彼女に届けることはできない。
《 レイチェル 》
終世血盟ロースニクに同行する盲目の女性。年齢、出生は不詳。身長162cm程度。
毒も魔法も、熱も、光さえも、彼女には届かない。
それを弾くのではなく、受け止めているわけでもない。
たしかにそこにいるのに、触れられるのに、届かないのだ。
彼女に届くのは大気を伝わる音と、触れているものの形だけ。
傷をつければ、血は流れる。彼女から離れたその血液は、他の人のものと変わらない。
「血がほしいのですか? わたくしの血でよければ、存分に。」
何者にも疎んじられ、何者にも頼られることのなかった彼女は、ある団体に同行する。
「お礼などいりません。わたくしは、誰かに頼られたいのです。」
彼女には味覚もない。体を蝕むどのような食材さえ、彼女にとってはパンと同じ。
「むしろわたくしがお礼をさせていただきたいですわ。……そうだ、たとえばお料理など」
させてはいけない。
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終世血盟ロースニク: illust/49663151
pixivファンタジアT: illust/49662235
不都合問題点等あればご連絡ください m(_ _)m
2015-04-10 14:20:13 +0000