生存報告です。
最近いろいろ忙しすぎてなかなかこっちの更新に手が回りません・・・
帝国軍の潜宙艦です。
ヴォルテックス級は銀河における史上初の潜宙艦です。しかし潜宙艦とは言っても、次元潜航艦のようなものではなく、この艦については非常に高性能なステルス艦です。これまで帝国軍において研究と開発が続けられていたステルス技術、さらにそれに加えてエイリアン戦争末期に実用化された光学迷彩技術を投入する事で宇宙空間に完全に溶け込み見えなくなる艦として本艦は建造されました。
エイリアン戦争において、帝国軍はエイリアン軍の補給網を破壊するべく度重なるステルス航空機による輸送船団奇襲などを続けており、それらが大きな成果を上げました。この事から帝国軍では主力艦のような正面火力に加えて、そういった後方の補給線に打撃を与えるための戦力の必要性を改めて認識する事になりました。
ヴォルテックス級は船団への奇襲攻撃に特化した艦です。移動速度は遅く防御力は貧弱、またさらに高価ですが完全にステルスモードとなったこの艦を発見する事は非常に困難です。
主な武装は光子魚雷であり、強力なその打撃力はあらゆる艦船を撃破する威力を持っています。
帝国軍の戦闘艦はほとんどの場合長距離航行を前提として、その用途に最適な核融合炉を主機関として採用していますが、ヴォルテックス級はイオン・反重力ハイブリッド機関を装備します。潜宙艦は完全ステルスモード、潜水艦でいうと潜行状態の時には完全なステルス能力が求められます。核融合炉はそれ自体が極めて大きな熱源であり、これを放出すれば赤外線探知で敵に発見される可能性が高まってしまいます。かといてステルスモード時に機関を停止させるにしても、核融合炉は瞬時の起動、停止は難しく、これらの問題から通常航行はイオンエンジン、ステルス時には熱の放出を最小限に抑えるために反重力機関を使用する機構となりました。
イオンエンジンと反重力エンジンのハイブリッド機関は帝国軍においては航空機で多用された技術であり、多くのノウハウがすでに得られていたため艦船への採用に当たっては大きな技術的支障はありませんでした。ですが核融合炉採用の艦艇と比べると航続力や機関出力の面で大きく劣っています。
ヴォルテックス級は非常に高コストで性能面でも制約が多いため、実用性については疑問も多くありますが銀河の軍艦史に新たな1ページをもたらしたことは紛れもない事実であり、これにより各国も潜宙艦の研究に本腰を入れることになります。
スペック
全長:160m
武装:
75cm光子魚雷発射管×6
12cm連装レーザーキャノン砲塔×2
4cm連装ビームキャノン砲塔×2
など
搭載:
なし
エンジン:
イオン・反重力機関×1
2015-04-04 11:03:25 +0000