【ただ一つの】オルエン【第5期】

saki
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 「二軒先のケーキ屋が、とても美味しかったからな」

status
Main:戦力320/sub:生命力83/運67
戦(147+153)+自20=320/生(43+40)+自=83/運(40+27)+自=67/総合=470
(前期母親が衛の部隊所属なのでボーナスステータスポイントを使用しています。)
所属:衛の部隊
作品ID【49585184】末尾【4】

婚姻
ムスヒ・フウガさん【illust/49586520
▽:status(Main:戦力333/sub:生命力60/運:57)
「…待て。それ以上近づくな。いや、言い方が悪いか。…すまない、どうも小さいものを見ると気づかないまま壊してしまうのが怖くて、な」
「貴様、名を結緋…と言ったな。この前貰ったきなこシフォンケーキ。どこで売っているか教えてくれないか」
「確かに、心配をかけすぎるのは良くないな。だが“かけすぎなければ”いいことで
自分が責任を負える範囲でなら心配させてやってもいいのではないか。
それは―迷惑ではなく、愛情があるからこそ出来るものだろう?」
「……っ、そうか、その足は…。」
「ならば、俺が貴様を愛そう。どこにも出すことができないのなら、俺にぶつければいい
ムスヒの瞳に映る俺は、ただの虚像で本当は大切なものも護れない愚かな男だが
そんな男に遠慮などしなくていい。全力で本来の貴様を俺に見せてくれ」


「貴様は俺をなんだと思っている?その程度で俺が貴様から離れていくとでも思ってたのか。
貴様より無駄に歳を食ったわけではないからな。人の浅ましさや醜さを知ったところでなんだというのか
俺はムスヒのどのしぐさも、反応も、我侭も、どれもが甘いお菓子のように可愛くて仕方ない
まぁ…俺はその中でも結緋が笑う姿が、特別に好きだが…。
貴様さえ良ければ、俺と共に未来を築いていかないか?
…そして、俺のためにケーキを作って欲しい」


―別れの日。

「…逝くな。ムスヒ、俺より先に逝かないでくれ。
抱きしめた温もりも、貴様と過ごした日々も、これからもっと子供たちに伝えなければいけないだろう?
ムスヒの小さな心の音が高鳴るたびに、不安も焦りもしたが貴様が生きている証だと嬉しくもあった。
…だから、お願いだ、これからもずっと、最期まで俺にその音を聴かせてくれ…ムスヒ……っ」

彼は愛するものが息を引き取り、怒涛の涙を流した。
護るべきものを護れなかった己を責め、また愛するものが護ったものを生涯かけ護っていくべきだ、と。
しかしながら上手くは回らぬもので。
好物だった菓子は喉を通らず、食は細くなり、子育てをしながらの仕事に明け暮れる日々。
心配した息子が甲斐甲斐しくも家の面倒や父の健康を懸命に支えてくれたおかげで
彼らが成人する頃には男は第二の人生をようやく見つけることができた。

オルエン・60代の頃である。
「また、生き残ってしまったか。残りの人生は再び菓子巡りの旅といこうか。なぁ、ムスヒ」
彼女が残した手紙は全て息子へと届き。彼は彼女の遺品を持ち各地の菓子巡りへと旅に出る。
時折戻っては、息子や孫たちに銘菓を土産に訪ねていた。


―再会の日。

あれからまた年月が過ぎ、災厄との最終決戦を踏まえる。
ふと、遠い記憶を思い出すあの影を目に捉え、オルエンは体中に稲妻が走る衝撃を受けた
「あれは……まさか、…………っ、――ムスヒ!!!」
かつて愛した女の姿。もう一度逢えるならばと願っていた夢



「貴様を失って、俺は後悔したことがある。

 それはな、もう恐れずに貴様を強く抱きしめることだ」

(残された時間は短い。だからこそ、俺はもう後悔する道を選ばない)


父:飛燕・ロウ・リリー【illust/49089779
「災厄を待ち望んだわけではない。…ただ、今日という日が来るまで鍛錬を怠らないよう指南してくれた父上には、感謝している」
母:レイミヤ・ディラメント【illust/49019322
「母上、心配せずとも身体を動かせば食べたお菓子も消費する。…そう、恨めしそうな顔しないでくれ」
妹:プリメイヤ・ロウ・リリー:【illust/49608588
「プリメイヤ、そう生き急ぐことはないだろう。俺も今のお前より数年あとで入隊したんだ。…おい、プリメイヤ。」
「…む、菓子か。いいだろう、手加減はしないからな。後で紅茶でも淹れて一緒に食おう」

子世代
威織【illust/50117633
「くっくっくっ、イオリに心配されるほど、俺は腑抜けていたのか、ああ。心配するな。少しは食べよう」
朱緋【illust/50119262
「自分を責めるな。父も…母も朱緋が生きてくれることが願いだからな」

✮prof
オルエン・ディラメント/29歳/193cm/男
一人称:俺 二人称:貴様・呼び捨て等

✮skill
【衛ノ翼二式:Eri++】
【連鱗式炎海晶金制御弐閃】
【星詠調律師】【狂鳴砲】【煌珠の印】

星詠調律師:novel/5289154

第5期も宜しくお願いします。
企画元【illust/44307098

#Pixiv Merely One Ending#【ただ一つの】一般隊員#【ただ一つの】男性#【ただ一つの】第5期#【ただ一つの】衛の部隊#【ただ一つの】末尾数字4

2015-03-31 15:07:34 +0000