こちらの企画【illust/44307098】へ引き続き参加しております。新規4家系目ですが4期もよろしくお願いいたします!
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(2015/03/21/01:30)素敵なご縁を頂きました! 匠の部隊のファルファーレさん!【illust/49363012】
し
ん
し
ん と 。
その場にだけ降り積もる雪の音。雪の音と共に祀られていた御神体である彼は、あぁ、と何かを悟り社を後にした。
何年歩いただろうか。ふと喉が乾いてようやく世界に目を向けた。水はどこだろうか。
ふわ、ふわりと目の前を黒い尻尾が。ゆらゆらり。
「あぁ、すまない、水場を探している。案内をして欲しい
…あー…わけを話してからついて行けばよかったか」
久方ぶりに発した言葉。会話をするのがこんなにもくすぐったいとは思わず。
けれども、にっこりと微笑んだ少女の姿に、目が離せなかった。
「…ん?あぁ、世話になっている礼だ、いくらでも入れてやろう」
ぽつりと歌う。箱にしまった声が、彼女の宝物になるのは嬉しかった。
ふわ、ふわりと目の前を黒い尻尾が。ゆらゆらり。…今度は思わず、袖が伸びる。
「ファル、おまえの毛艶は綺麗だな。手があれば、俺も直に触れたのだろうな…」
(ふれたい)
ぼんやりとそんな事を考えていたら、通り雨にふられてしまった。
いつも通りに気にせず、ふらふらと彼女の元へ足は向いていた。
「…む、そうか…うむ…ううむ…ならば、どらいやーとやらでで乾かしておくれ、ファル。
俺はお前に触れる指がないが、お前に触れられるのはとても、好きだ」
(すき?すき。あぁ、好ましい)
人の身を写した身体には、心臓はない。けれども胸のあたりが痛む気がした。
寂しそうにする彼女を、今あるかぎりの腕で、精一杯抱きしめて、今度は彼はこう言った。
「…ファル、ファルファーレ。音鳴之命をかけ、お前に頼みがある。
どうか俺の伴侶となってくれ、お前はお前らしくあればそれでいい。
俺はそのお前の傍をついていこう。お前が人としての生を終えるまで。俺は必ず傍にいよう」
いつもとは違う、契りの詩を。新たな詩を。
愛しいファルファーレへの詩を。 彼はしんしんと、唄った。
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▼音鳴之しんしん(おとなりのしんしん)
戦力:9/生命力:0/運:1/= 計10/作品ID【49370396】末尾:6
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音鳴という社に祀られていた御神体。災厄の呪いにより神格を剥奪されたため神でも人でもなくなった。
そのため各地を放浪し、伴侶となる者を探している。伴侶が何かは知らない。
厄を受けて、手首と足首から先が無く、いつも袖や裾をずるずる、ふわふわさせている。
移動の際は若干浮遊して移動しているが、2m以上上空へは浮けない様子。
しんしんと歌うことで魔法攻撃をするが、湿気のいい日は鼻歌混じりに口ずさむ。
雨の日と雪の日は機嫌がよく、晴れの日はほとんど無言。
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【触ラズ踏メズの厄】
誰にも触れられず、地すら踏みしめられない呪い。
また手首から先と、足首から先が無いのも呪いのせい。
もう元に戻ることはないので服を整えるのも一苦労。食事に関しては水を飲んでいれば生きられる。
【ひと床侶の身】
伴侶となるものにとり憑くことで神格を少しずつ回復することが出来る。
伴侶には影響なく生気も養えるので、早く見つけたいと思っている。
【透かし詩】
しんしんと歌う詩。しんしんと細雪降るようなのある日の詩。
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▽こちらのキャラクターの婚姻に関しましては、
・基本的に婚姻をしたら次世代は投稿しますが、私生活により続投ができない場合がございます。
(※極力、戦力をつないでいけるよう続投はしたい所存です。マケタクナイィ…)
・種族、所属、ID等はこだわりませんが、関係が素敵だと嬉しいです。
・何かピンとくるかたがいらっしゃいましたらお気軽にどうぞ!
▼既知関係などもお気軽にお声掛けくださると幸いです。
お返事に関しましては即日~3日間お時間を頂くことをご容赦ください。
他、何かございましたらお手数ですがご連絡ください。
一部こちらの素材をお借りしています【illust/45810355】
2015-03-19 19:05:03 +0000