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【神様の生まれた日/illust/46838532】
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◇命途の縁が繋がる先……【メルリアール/illust/49007812】
- 守 護 者 と 庇 護 者 - と同時に - 使 役 者 と 被 使 役 者 -
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古く煤けたような城はあまり好みではなく。
(手入れが行き届いていないわねェ…)と溜息をつく。
好みでないからこそ容赦もない。
守る必要がないから、壊れようが、汚れようが構わない。
それはそこにいた小娘も同じ。
興味がないから、生きようが死のうが関係ない。
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小部屋の扉を開ける。
罠が発動する。
避ける。
延々と、只管に、その繰り返し。
前階層で精神も肉体も鍛えられたのだろうか
長らく覚醒状態を保っていても何ら問題はないようだ。
加えて罠が『視える』。
『視え』てしまえば、後は避けるだけで良い。
避けたその先に城の装飾品があろうと、小娘がいようと
それは自分の与り知るところではないのだから。
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避けてもしつこく追いかけてくる悪魔。
面倒だと思いながらも剣を握る。
そこにはもう、何もない。
前階層で感じていた、手の震えも、恐怖も、罪悪感も。
気にも留めていなかったから、気付かなかった。
小娘が駆け寄ってきたことに。
あまりに想定外で、理解出来なかった。
己が身を呈してまで、悪魔から庇おうとする姿を。
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行動の根源となる理由までは見抜けなかったが
行動指針だけは読み取れた。
“他人に攻撃させたくない”
これは何とも好都合。
手を下さずに済むのであればそれに越したことはない。
宙に舞い上がり。
後ろに回り込み。
発動した罠を全て、小娘へと誘導するだけで良い。
何と便利。
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「ふゥん、こんな便利な神候補もいるのねェー」
「…あらヤだ、ぶっさいくな顔になってるわよォ?
言葉選びは間違えたかもしれないけど、褒めてるのよ?
他人の為に働く(ワタシにとって都合の)イイ人、って♪」
「つっかえないわねェー!ちょっとォ、しっかりしてよー!!」
「ほォら、倒せるじゃなァい。
ちゃんと力はあるんだもの、油断したらダメでしょォ?」
「分かってる?もしアナタが戦えなくなったら、ワタシが戦う羽目になるのよォ?
ヤだわァ、そんなの。…ワタシ、すっごく『怖い』わァ…」
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あの時、母なる木は言った。
『あなたたちは あまりにも 情を知らない!』
それ即ち、神は心を解すべき、という事。
だがしかし、神は人ではなく
人と同じである必要などない。
では、何のために?
答えは明快。
“人心を掌握し、意のままに操作せんが為”
思考を乱し、言葉で誘導し、退路を断ち、思うがままに動かす。
それが出来さえすれば、指一本動かさずして最上の結果が手に入る。
正に、神に相応しい振る舞い。
やっと分かった。
この箱庭は、その練習場。
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「あらァ、残念。外しちゃったー。」
「アナタのこと気に入ってたのよォ、ワタシ。
だって…バカみたいに必死で守ってくれるじゃない?
こんな便利な手駒、手放すなんて勿体ないものねェ♡」
「とはいえ、扉が二枚ってことはそうもいかないんでしょうし。
アナタを連れて行くのは、残念ながら諦める…け、どォ。
ワタシが使いたかった『道具』なのに、他の神候補の手に渡るなんて
許されることじゃないと思うのよねェー。
目論見とは違ったけど…ふふふ、上手く『壊せた』みたいで良かったわァ♡」
「妖精さんたちも、素敵な力をアリガト♪
御礼はワタシが正式にカミサマになってからで良いのかしら?
貴方達みたいに有能なコは、ワタシ、大好きよォ♡
うふふふふ…今後とも、末永く、仲良くしましょうねェ…?」
「それじゃァ皆様、御機嫌よう。さようなら♡(にっこり」
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☞☞☞『自分以外のあらゆる事象を“道具”として認識・利用する』
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【ジョンブリアン・ヘリオトープ・ローシェンナ・ド・ウィスタリア=レグホーン】
[10月12日*193㎝/Lv.1*守石:オパール/両手剣/覚醒前:illust/47508752]
【リップル・ピケ・グログラン・シャンブレィ・ポーラ・ドースキン・エンブロイダリィ】
[10月:オパール×12日:猫]+[ダイヤ×コウモリ]+[ラピスラズリ×魚(+サファイア×海獣)]
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*前階層までの御相手様は画像3枚目にて…!(ごめんなさい文字数が足りませんでした)
*不備等有りましたら御連絡頂けますよう宜しくお願い致します。
2015-02-27 14:34:41 +0000