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皇帝＠妖精帝国軍の重戦車です。
EAT-6は帝国分裂期に製造された戦車であり、EAT-5より強力な火力と装甲を備えた戦車です。
帝国分裂期、帝国中央政府軍は分裂勢力や自由同盟軍などの敵対勢力によって多方面から攻撃を受けており、戦線が後退していました。この頃の帝国戦車はEAT-5がまだ本格量産が始まったばかりであり主力はEAT-2のままでした。
これもあってか前線では勢いのある敵軍を従来の戦車では足止めできないということでより強力な火力と装甲を備えた防衛戦主体の重戦車が要望されEAT-6の開発がスタートします。
EAT-6は主砲に長砲身型の140mmレーザーキャノンを採用しこれはEAT-5の120mmレーザーキャノンを凌駕する威力を誇ります。装甲とシールドも強化され従来戦車の火力では前面装甲はビクともしません。しかし一方で重量に対するエンジン出力がやや不十分であり、主力戦車EAT-2やEAT-5の機動力についていけない場面もありました。
改良型では主砲が160mm、そこからさらに180mm砲に強化されたり、エンジン出力が改善されています。しかしエイリアン同盟軍のジャガーノート重戦車のようにイオンエンジンを備えていないため、あくまで通常の戦車の機動力です。その代わりジャガーノートほど後部に弱点を抱えていません。
初期型に搭載された140mmレーザーキャノンは銀河大戦時にウルフ突撃砲やディンゴ戦車の後期型に搭載された物を長砲身として威力を拡大した改良型です。当時の帝国軍には大口径の対戦車レーザーキャノンは銀河大戦時の140mm口径しかなく、コヨーテ戦車の開発を急ぐために流用されました。改良型では新たに開発された160mmレーザーキャノン、そして180mmレーザーキャノンへとレベルアップしていきます。当初からこれらへの換装を視野に入れて余裕を持った設計になっていました。
EAT-6は本来望まれた分裂期にはあまり活躍せずに終わりました。EAT-6は開発を急いだものの登場は遅く帝国、エイリアン同盟、銀河連邦間で停戦協定が結ばれる直前でした。
停戦協定が結ばれた後、EAT-6の必要性が薄れて量産計画は大幅に縮小されかけますが地上軍の強い要望により細々と生産ラインの維持が図られました。
これは後々にエイリアン戦争の勃発に生きてくる事になります。エイリアン戦争が勃発すると序盤は帝国軍が押される形になりました。この頃にはEAT-5も十分に数が揃い主力となっていましたが、エイリアンの快進撃を食い止めるのは力不足でありEAT-6は火消し役として重宝されたのです。またこの頃には改良型EAT-6bも登場しており、完全とまではいかずとも機動力の向上によりEAT-5とも共に行動できるようになり運用の幅が広がっていました。
EAT-6はその重装甲のために容易には破壊されません。
EAT-5はエイリアン戦闘種族の勇敢な肉薄攻撃での消耗も決して少なくないものでしたが、EAT-6はよっぽどの重火器でなければ撃破が不可能なほどに強力な防御力を持っていました。
EAT-6の損害は故障や燃料切れで放棄・自爆したもの、航空機による空爆で破壊されたものが大半であり、地上戦力によって破壊されたものは極わずかです。
初期型でも十分な防御力を誇っていたEAT-6ですが、初期型においては開発期間の短縮のためにレーザー反射装甲の機構が取り入れられておらず、EAT-2以前の主力戦車に採用されていた通常装甲とシールド発生装置の組み合わせでした。後期型ではさらなる防御力向上のために設計が見直されてレーザー反射装甲を取り入れたものとなりました。
エイリアン戦争中期から後期になると逆にエイリアン軍側の重戦車ジャガーノート対策としても活躍しています。エイリアン戦争末期にはEAT-7も登場していますが、EAT-7は戦車としては恐ろしいまでの高コストであり容易に量産できなかったため、ジャガーノート対策は専らEAT-6でした。
EAT-6はあくまで重戦車であり主力戦車のEAT-5とは別の扱いでした。そのためEAT-5の後継ではなくこの戦車が登場した後もEAT-5が数の上では主力の座にあります。EAT-5は汎用性が高い主力戦車ではありましたが、ときにはそれを犠牲にしてでも火力と重装甲が必要とされる場面がありそのニーズに応えたのがEAT-6でした。
火力と装甲以外の性能では基本的にはEAT-5に準じます。砲塔上部には遠隔操作式の機銃が装備され、電子機器・情報装備も充実しています。
ひたすら高性能を目指したEAT-1やEAT-4とは違い、戦闘能力を追及しつつも信頼性や整備性を重視した設計になっています。しかしコスト圧縮はあまり重視されておらずEAT-5よりも割高です。EAT-6は戦場における火消し役としての性能が重視されたためです。
画像は140mmレーザーキャノン搭載の初期型、砂漠迷彩塗装バージョンと通常塗装バージョンです。
スペック
全長：7.6m(車体長)
武装：
140mm長砲身型レーザーキャノン×1(a型)
8mmレーザーブラスター×3
搭載：
なし
エンジン：
反重力エンジン×2
2015-02-11 02:42:57 +0000