ゲルト・フォン・ベック

皇帝@妖精

中央帝国宇宙軍の軍人です。ちょこちょこと名前だけは今まで出てきたベック、エイリアン戦争初期のエイリアン方面軍の最高司令官であり、同戦争の重要局面であるアーレマストニ戦で激戦の末散った人物です。

ベックはエイリアン戦争時、帝国の対エイリアン方面軍の最高司令官でした。
帝国全盛期時代は万年辺境艦隊の司令官でしたが、帝国分裂期にはアラフィラーナ中央政府に忠誠を誓いハインリヒ帝と帝国のために尽力、その功績により名が知られるようになりました。
エイリアン戦争において、ベックはもうすでに高齢であったため当時の帝国軍元帥であったメラ・エイディンの意向でベックは対エイリアン方面軍の司令官に任命され、この任務を最後にして彼は退役する予定でした。

しかし・・・エイリアン戦争は別の意味で彼の最後の戦いとなってしまいます。
エイリアン軍の戦力の見積もりを誤ったため、ベック率いる帝国軍は圧倒的戦力不足の下で対エイリアン戦線を戦う事になってしまいました。
緒戦こそはいくつか勝利を収めたものの、すぐにエイリアン軍に押し返されついには国境を越え敵は帝国領の惑星アーレマストニに攻撃を開始します。
ベックは帝国領にエイリアン軍の侵入を許した事に大きな責任を感じ出来る限りの兵力を後方に撤退させた後、自らの旗艦であるスーパー級バトルシップによってアーレマストニ徹底死守作戦を開始します。
これによってエイリアン同盟軍の主力宇宙艦隊を長期間に渡ってアーレマストニに張り付ける事に成功しましたが、それと引き換えにスーパー級バトルシップの喪失、そしてベックとその乗組員も命を落としてしまいました。

人物面ではベックは非常に真面目な性格で頑固者です。帝国全盛期時代、彼はダグネスドクトリンに賛同しなかったために度重なる嫌がらせを受けついには辺境艦隊に追いやられていました。
帝国が分裂すると中央政府軍から離反していく野心的な将校が続出する中、彼は「帝国軍人の誇りにかけて皇帝陛下をお守りする」として中央政府軍の一員として戦います。彼は一度決めたら最後までやり遂げる男であり、戦術手腕は平凡と言えど嘘偽りのない彼の性格はハインリヒ帝、そしてこの時はまだ正式でないにしろ事実上の帝国軍最高司令官であったメラ・エイディンにも信頼されており、重要な任務を任された場面もありました。
エイリアン戦争時も「エイリアン軍を撃破し皇帝陛下に一刻も早く勝利のご報告を献上できるよう全力を尽くします」と発言していました。そんな中で敗走してしまった彼がどれだけ悔しい思いをしていたのか想像に難くありません。

部下からの評価は二分されています。
馬鹿真面目すぎで頑固者のベックはある者には嫌われる場面もあり、またある者には嘘偽りのない彼はむしろ最後の最後まで安心して信用できる数少ない男であると認識されていました。

#original#中央帝国#doodle#soldier

2015-02-06 14:15:57 +0000