京福電鉄デオ600

うきは

当時の京福電鉄が叡山線鞍馬線向けに1979年から80年にかけて製造した釣り掛け電車である
デナ500の下回りを流用し、601から606の6両が武庫川車両で製作された
二軒茶屋から先の急勾配区間に対応させるため発電制動も取り付けられている

当初は単行運転で使用され、700系登場後は番号順の2両編成にて運用された
700系、800系の増備などあったものの鞍馬線系統の主力として働いていたが、
90年代後半にもなると接客設備サービス向上のために新車と置き換えられる事となった
新車の900系きららが竣工すると97年に605-606編成、
98年に601-602編成が廃車となり603-604だけが残った
しかし、ワンマン装置が搭載されず、また非冷房であったことから予備車中の予備車で普段は修学院車庫に留め置かれていた
廃車は2008年11月。車齢は30年そこそこと鉄道車両としては比較的短命であった

初めて叡山電車に乗ったのは95年頃の夏であったか。京都電燈時代からのデナ21が引退した直後で
鞍馬から出町柳までこの600に乗ったのが初めてのことだった
以降、八瀬や貴船へと幾度となく出かけたが600に触れることはなく、
2005年頃の修学院車庫の公開イベントで目の当たりにしたのが最後となった
700系も釣り掛けからカルダン駆動化されており、目玉も少なかった叡山電車に訪れる機会も減り
気付いたときには600は過去帳入りしていたのだった

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2015-02-06 12:57:22 +0000