⚫︎サイズ:1200×1500mm
⚫︎画材:油絵具
⚫︎支持体:ダンボール、フェルト
⚫︎制作年:2014
⚫︎作品詳細・コンセプト/テーマ
コンテンポラリーで描いた作品。この作品は、大きな三角形に切断した何枚かのダンボールとスチレンボードを張り合わせて硬く平らにした板に、水張りテープとボンドでフェルトを貼付け、そこにジェルメディウムで堅牢な下地を作ってから、ジェッソで地塗りをしたものを2枚作り、蝶番で繋いでできている。そのため、折りたたみが可能で持ち運びやすくなっている。
この作品では以下のことを意識して制作した。
⚫︎作り変えること
面白いものに描くは、前回行った。前回描いた「ギア」→は描きたいものに合わせて形を加工した。
⚫︎描いたことのない形
描きたいものの形に、整形したものに絵を描くのは難しくはない。→今回はその逆である、形を決めてから何を描くかを決める→描いたことのない形に描くことを追求。
⚫︎三角形であること
円や四角という形は日常生活の中でも溢れている。絵を描くに当たっても、四角は定番であり、円もそこまで新しさを感じない。
しかし、三角形のものをイメージすると、三角定規やおにぎり、ショートケーキ、ピラミッド、など大体思い浮かべるものは限られてくる。三角形は、単純な形であり、メッセージも十分であるのに、円や四角より絵を描くのに定着していない。
⚫︎図形としての三角形
図形は角を増やして行くと円に近づいていくが、減らして行けば、三角系より角が少ない図形はない。三角形は最終系である。それだけにインパクトも十分である。
⚫︎三角系から私が連想すること
安定、傘
傘のイメージ=雨
雨を活かしたもの=火
雨には、出来事を延期や中止、邪魔させるというイメージがある。思い出を思い返せば、雨、雨、雨なんてこともしばしば。
三角形のイメージである、禁止や危険など、良くないイメージと雨のイメージは精通するところがある。
⚫︎この絵の物語
雨が異常に降るようになった地域で暮らす人々。雨に挫けない信念を心に、大いなる雨に立ち向かうべく、その信念を形に残そうと考えた。普通ならば、水をかければ消える火のように諦めてしまうかもしれない。だが人々は諦めない。「雨にも負けぬ火」を創り出そうと、思い立ち、人々は団結して「巨大な蝋燭の街」を創り上げた。
2015-01-14 03:49:18 +0000