繰り還る生命循環

引田玲雄@スタンプ発売中
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⚫︎サイズ:B3


⚫︎画材:アクリル絵具、ペン
⚫︎支持体:木製パネル、ケント紙
⚫︎制作年:2013年
⚫︎作品詳細・コンセプト/テーマ

大学3年時、藤崎教授のゼミ展のために描いた一枚。
この作品の他にも、このゼミでは、「イチゴガエル」などをはじめとする、「カエルメイト」、今まで自身が創作してきた作品とは対極の表現に挑戦を試みた「カエルちゃん」を制作した。
このゼミでの私のテーマは、他の人の表現を模倣し、私の構図や表現、タッチや色合い、濃淡、また感性や情操などを、客観的に比較し、新たな課題や方向性を発見するヒントにすることを目的として制作した。また、簡潔に発見するために、普段あまり描かない平面的な絵画表現に主眼を置いている。

このゼミでのテーマを簡潔に挙げれば、以下のようになる。
●平面的
●ポップ
●他の人の表現の模倣とアレンジ
●既存策との差、新しい表現の探求

しかし、ただ単に模倣するだけでは面白みや自分らしさに欠けるので、自分の中で技法や表現を試行錯誤して取捨選択し、再構築、アレンジしながら模索して描いた。
この作品群は、私の新しい方向を見つけるためのものであるので、今まで私が描いていた絵の雰囲気と一転して、平面的であったり、イラスト的であったり、装飾的であったり、今までに無い試みを取り入れた。
今まで描いてきた絵の重厚感や色合い、グラデーション、タッチ、絵の全体的な雰囲気などを意識して、逆の印象にしたかったため、その例を挙げると、この「繰り還る生命循環」では以下のことを試みた。

●あまり陰影を付けず、平面的に

●アルフォンス・ミュシャを代表するアールヌーボーの有機的曲線を採用

●画面上で、色を重ねるのを控え、一色で塗りつぶす

●アウトラインを大胆に引いてアルフォンス・ミュシャ風に

●装飾的で重苦しいほどの豪華絢爛な装飾模様を取り入れ、金、銀、銅を多用する

●何も描かない粗と、みっちりと描く密とをキッチリ分けた「粗密」を意識し、アルフォンス・ミュシャの ように、幾つかのフレームに分ける

●シックなアンティーク調に

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2015-01-14 02:27:34 +0000